天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

古い本と新しい本

 古い本は、古本屋で売っているものにしろ、版を重ねているものにしろ、古い時代に書かれて今でも流通している本ということだ。即ち古いが今でも読者を得ている。それほど読みごたえのある本たちということだろう。
 一方新しい本は、いろいろ。とりあえず出版されたが、なかなか売れない、読者を得られない本もあり、出た途端に増刷を繰り返すベストセラーもある。そのうち淘汰されて、古本として生き残るものとそうでないものとに分かれるのだろう。しかし、新しいというだけで意味もある。新しい本たちのは時代を反映している、ということで、本の傾向から時代を見ることもできるわけだ。
 ところで、時代を知るために歴史本を読む。しかし、この前昭和史を読んで、歴史書は過去のことしか語れないことが分かった。では今を分析するには経済の本なのか、と思ったらそうだった。それも、新しければ新しいほど直近の、現在の社会のことが書かれている。この場合は何でもいいと言うわけではなく、読んで共感できるものでなくてはならない。その意味で、最近買った2冊のうち1冊は失敗だったが、もう一つの経済を論じた本は面白い。あたりだった。内容に関しては、後日、自分なりの考えを整理してみたい。
 もうひとつ、今読んでいる古い本は、パールバックの「大地」。これはある意味で、もはや古典に分類してもいいのではないか、と思う。それほど中国がここ数十年の間に変化をしている。大地が書かれた頃の時代背景と、現在とではかなり社会が異なる。しかし、そこに描かれている人間模様、中国人的生き様は今に通じるものがある。なんら変わらない、と思える面もあるところが面白い。これがこの本が今でも読まれる所以のものなのだろう。