天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

モンゴルの人

 モンゴルの人といえば、日本ではお相撲さんという時代になった。それくらい、日本人の相撲人口が減ったとも言えるし、むこうの人が強いということだ。モンゴル相撲という伝統的競技で鍛えていると、日本の相撲にも通用するのだろう。
 ところでモンゴル人の気質というのは、とてもいいらしい。鷹揚で、こだわりがなく、暖かいらしい。日本に来て頑張っているモンゴル人の代表株は、やはり朝青竜。少し前に、勝手気ままな行動をしたということで、批判の対象になったが、今は古手の横綱として頑張っている。新手の横綱白鵬もモンゴル人。
 私の知り合いでモンゴル関連といえば、中国人で内蒙古の人たちがいる。モンゴル共和国と内蒙古自治区は政治の為に分かれているが、民族的には同じはず。生活文化も元は同じ。しかし内蒙古から来た人でも、宋さんという名を持つ友人は漢民族だ。なぜ漢民族がそこに住んでいるのかというと、過去の歴史的経緯は色々あるだろうが、近いところでは「下放」により内蒙古に行かされた人たちがいる。今やその息子、娘たちが蒙古高原から、北京や天津に就学や労働の為に来ている。友人の宋さんもその一人。元々ご両親は青島あたりの人だったらしい。広州にも一人内蒙古の知り合いがいた。日本留学の上、広州で働いているのだが、内蒙古出身ということだった。彼もその名からし漢民族のようだが、結婚式に田舎へ帰ったときの話を聞くと蒙古の風習に習った儀式を挙げたらしい。お土産も羊のネル製のジンギスカンの壁掛けだった。
 名前からしてモンゴル人なのは、今の中国語の先生。名前が中国人らしくないのだ。元々モンゴルの人の名前には苗字が無いらしい。家族を表す言い方としては、父親の名前を先に言うことらしい。人間は、生まれて育てられたら、そのあとは個人の責任で生きて行くのであり、家を引きずらない、といった感じがする。広大な草原を生き抜いてい行くには、人に頼るような甘い考えは無い、というのが根底にあるのかもしれない。
 しかし、厳しい自然と対峙して生きて行く故に、人に対して極めて暖かい。旅人にはとても暖かいもてなしをする。必要があって草原、時には荒野となる地を旅する人々は、旅館もホテルも無い世界を行くのだから、行き会った遊牧の人々の助けがなければ、おちおち旅もできないのだろう。パオに行き逢わなければ、夜はオオカミを恐れながら野宿するのだろう。自然に身に着いた、お互いの助け合いの生活なのだろう。そしてそれが人柄となったのか。
 中国語の先生も、若いのにとても年寄りの扱いが上手い。とてもいい性格をしている。見た目はチンギス・ハンの系統的面影を備えている。ような気がする。