天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国の民族

 あの広い中国は、当然単一民族ではない。最近はウイグル族だとか、チベット族だとかの問題が再燃して報道されている。しかし、そのほかにも約50の少数民族が中国の地で暮らしている。メジャーというか、少数ではない民族は漢民族。私の中国の友人たちも皆漢民族だと、自分では思っているだろう。事実そうだと思う。同じ漢民族でも、北の方と南の方では、風俗、風習が少し異なる。
 何が異なるかと言うと、例えば主食。北の方はいわゆるパンが主食らしい。天津の名物は、バオズ(包子)日本名は肉まん。パンの中に具を詰めたものだ。具の無いものもある。もっとでかい堅いパンもある。中国鉄道の旅で関口さんが、おばちゃんに枕のようなパンを貰い、列車の中で枕にしながら寂しくかじっていた映像を思いだす。
 それに比べて、南のほうは米。白米をごはんとして食べる。おかずは菜(ツァイ)と呼ばれる。麺や麺包(パンのこと)はどこか軽く扱われている感じがするが、そうだろうか。私のこの観察は少し自信が有るのだけれど、誰か中国の人に「そうだよ」と言って欲しい気がする。
 私は日本人だからか、そして日本人は中国南方の民族がルーツだからか、分からないが、中華料理を食べたときは、少量でもごはんを少し食べないとおなかが落ち着かない。はじめからパンを前提とした食事の時、欧州料理とか朝のトーストなどは別にご飯は不要。だが、菜をいろいろ食べたらご飯でしょ。少し。
 民族の話だった。この前、広州で温泉に行ったとき、そこで働いている人たちの中に色黒の人たちがいるのに気づいた。広州は東南アジアに近いので、そちらから流れてきて今は中国人になった人たちがいるのだろう。が、あのクロさと風貌は一見外国人。中国に出稼ぎに来ているようにも見える。あのような、サービス業の現場で見かけるほかはあまり会わない。いわゆるディスクリミネーションの扱いを受けているのではないだろうかと心配。
 雲南省あたりの少数民族は、綺麗な伝統装束を身に着け、その様子が映画でも紹介されて、中国のユニークな風俗として市民権を得たという感じがする。それに比べて日の目を見ない少数民族の方々も相当数いるにちがいない。
 中国と言う国を運営していゆく難しさの一つなのだろうが、中国の特徴でもある。更に言えば、その特徴が中国の魅力ともなることを希望します。(語尾は誰かの口癖)

☆中国少数民族のお人形