天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

週刊ブックレビュー 最終回

 春はテレビの番組なども切り替わったり、一新されたりする時期だ。残念なのは毎週土曜の朝に楽しみにしていた「週刊ブックレビュー」という番組が今日で最終回になったこと。今日は、現在の番組の進行役の5人が過去から今日に至るまでを振り返っていた。司会進行も色々な方々がやって来られたが、中でも貢献度の高かったのは児玉清さんだった。彼の名司会ぶりは今でも思い出す。
 1991年4月から放送しているというので、まる21年間の長きにわたっている。昔は今ほど気にして見ていなかった。放送時間帯も変遷してきたと記憶している。
 いづれにしろこの番組のおかげで購入した本はかなりある。買ったけどまだ読んでいない本もある。ガルシア=マルケスの「百年の孤独」という本もそのひとつだ。今となっては、この本のどこがどのように面白いと評されていたのか記憶にない。やっと読み始めて、何がどのように評価されたのだろうと考えながら読んでいる。そういう読み方も面白い。読み始めてみると、古い時代のスペイン、ジプシーなどの当時の庶民の様子が分かるので面白そう。
 また紹介された本を買って読み始めたものの、半分まで読んで中断している本がある。スーザン・ソンタグの「同じ時の中で」。これは文学書ではなく、社会派の彼女のエッセイ集のようなものだ。エッセイといっても散文と論文の中間みたいな感じのかたい文章が多い。中断している理由は、内容の種類の多さと文章の硬さだろう。文章の方は翻訳本なので、翻訳の問題もあるのかもしれないが、内容からしてそう簡単に読みやすくできそうにも思えない。筆者の見識が広く、多岐にわたっているのはスゴイと思うが、多岐にわたりすぎていて、こちらがよく認識していないことについて深ぼりされてもよく分からない。少し温めておいて、読みたいところから読むことにしよう。と思って放ってある。
 紹介されて買って読んだものの、さほどでもなかったなという本もある。それが何かということは、さしさわりが有るといけないのでここには書かないが。そういう本のおかげで、人が面白いと言った本とか、新聞紙上でいかにもおもしろそうに、あるいは時代の最先端をいく考え方やノウハウなどが書かれているように宣伝されている本に、むやみに飛びつくことが無くなった。一旦冷却期間を置くことを覚えた。そうすると、大抵の本が冷却期間のうちに冷え切ってしまうことが多いことに気付いた。なので、最近はネット上の欲しいものリストに載せておいて、機が熟したら発注したりしている。
 書評のテレビ番組は、最近他にもできている。この番組は継続してもらってもよかったのだが「物事には必ず終わりがある」という意味深な言葉とともに番組は終わった。