天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

ジジの日

 昨日は父の日だった。週末に孫が来て、ジジにプレゼントをくれた。何かと思ったら、パンツ。パンツの後ろに小学校2年生になったノンちゃんが、キャンプの絵を描いたのだそうだ。それをプレゼントにしてくれた。

 デカパンなので、実用的ではないとは思ったが、水で消えないクレヨンで書いたので穿いてほしいそうな。

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パンツの後ろ側

 この絵を見る限り、楽しい毎日を過ごしていることが分かる。いたずら好きで、ウィットに富んだところがある。いい大人になってほしい。大人になる前の青少年時代もいい時間を過ごしてほしい。

 香港のデモがおさまらないが、日本の若者たちがこれを支援するデモを行った。ちゃんと世の中を見ている若者たちもいるのだ。ということでこんな写真もある。

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ま、これは誰かが作ったものだろうが、このキャッチコピーはズバリでしょう。

 最近の出来事だけを見てもこんな感じ。

まず、年金2000万不足問題。一説には不足額はこんなもんじゃない、もっとだそうだ。こういう数字は、このまま手をこまねいていると、そうなるという試算であることは誰も承知だ。普通の人はわかる。だからどういう対策をしてゆくか、それが政策だ。

 それを「聞こえが悪い報告だから、受け取らない」「政府見解とちがうので認めない」。選挙前だから、とアホの二階は言ってるし。

 お金はある。無いわけじゃない。使い方(=政策)が悪い。資産の運用も失敗している。

 次に安倍総理のイラン訪問。イランことすな!という声の通り、何の意味もなかった。先方はトランプと会う気はない、親書も受け取らない、という反応で、ことわられたアベピョンはその親書をケツの下に隠したという写真まで出ている。

 それを犬HKの報道は、成果があったように言う。現地のレポーターもひどい。指示があったのか、忖度なのか。

 それにしても香港はすごい。とうとう法案の検討を見送ることになった。それでも民衆は「撤回」しないとおさまらない。香港が中国に返還されて以来、最大のデモになった。

www.facebook.com

https://www.facebook.com/shanghaiist/videos/196196861299269/

 一方日本では、このありさまで、野党は内閣不信任案を出さないとか言ってるらしい。どうなってるの。

今日の新聞から

 昨日、安保法は憲法違反ということを検証する本をここに書いたところ、今朝の新聞で安保法違憲訴訟の証人尋問での証言内容が紹介されていた。

<雑談>奇遇だなあ。この前も、山本作兵衛氏の「炭鉱に生きる」という本を紹介したら、直後に映画化されてリリースされ、さっそくそれも見に行った。ここに書くと世の中の話題になるぞ。神がかっているんじゃないの?などと思い上がる必要はない。自分の持っている本は世の中の人が関心をもつテーマのものというだけ。

 本題にもどると、紹介された三人の証言はみな安保法は違憲だという内容だった。

前橋地裁でのこと。発言者は次の三方。

内閣法制局長官 宮崎礼壱氏

東京新聞論説兼編集委員 半田滋氏

武蔵野美術大学教授(憲法学)志田陽子氏

 宮崎氏は元官僚として法の整備を担っていた、そういう人がこれは憲法違反だとはっきり証言されている。論旨は、

1.憲法9条に違反していること

2.歴代政府の解釈に反していること

3.「武力行使の新三要件」というものが極めてあいまい

 というもので、新三要件に問題があることは、昨日の本でも各氏が指摘するところ。

この証言を無視するような判決が出るようでは、裁判官の将来は無い。

 東京新聞の半田氏は、ジャーナリストの視点で安保法の問題点をつく。

 面白いと思ったのは、武蔵美の志田氏。記事を引用すると、

「安保法は、戦争の記憶を持つ原告らの人格権を侵害している。国民投票の機会がないまま同法が制定された経緯は、主権者としての立場をないがしろにした承服しえない状況」と指摘。法律制定の手続きに問題があったとの指摘だ。

 そう、この現行憲法ができたときの国民の喜び、もう戦争は無いという安堵を忘れてはならない。こんな新聞記事があった。

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昔の新聞

これ毎日新聞ではないの。毎日新聞しっかりしてくれよ。

 

 今朝の第一面は、ホルムズ海峡で日本のタンカーが砲撃されたことが写真入りで報道されている。安倍首相訪問のさなか、とあるが、これはまさに先方の意思表示とみた方がいい。余分なことするとこうなるぞ、てなもんだろう。

 案の定、イラン側はトランプと会うつもりはないということだし、アベピョンはまた税金無駄にして、国会での追及から逃げ出して、選挙前の点数稼ぎになると思ってでかけたのだろうが、前川氏の言うように無意味な訪問だ。むしろ何らかの成果を求めて、またバラマキをやってるんじゃないかという心配がある。みな我々の払う税金でやってるんだからな。

 

 税金といえば、八王子市の大学生が「発言」というページで、「年収103万円の壁に疑問」という文章を書いている。大学生がアルバイトをしても年間で103万円を超えると課税されて収入が減ってしまう。そこで、年末になって103万に近づくと仕事を停止する。するとアルバイト先では、年末の忙しいときにアルバイトがいなくなってより忙しい状況になってしまう、ということだ。政府は最低賃金を上げるというが、時給が上がれば、こういう人たちは労働時間を減らすことになる。なんのこっちゃ。

 賃金を上げるといえば聞こえがいいが、実態はそういうこと。選挙前でいいことを宣伝したいということだろうが、現状の制度の問題をちゃんと分析して対策をとるのが先決だろう。そういう発想ができない政府は失格。

 

 選挙対策といえば、都合のいいことを言うだけでなく、都合の悪いことは隠す。という実態を東京新聞はバンバン指摘する。老後資金が年金では2000万円不足する、という試算結果が報告書を政府は、年金政策の失敗に見えるから受け取らない。これは厚生省が作成したものらしいが、実情を見ませんと言っているようなもの。表現がまずいとか、そういう問題ではない。完全にこの政府は会はアウト。

 一強のおごりまた露呈、日報隠し、公文書改ざん、言い逃れ体質「やりかた同じ」。「ノーと言わない国民にも問題」と東京新聞は指摘する。ズバリそうでしょう。

 香港のように、韓国のように、どうしてできないのだろう。

 

 さて最後に「本音のコラム」の感想。この欄も識者の辛口の言葉が並んで興味深い。金曜は佐藤優氏。この人は元外交官で小説家ということで、外交関係については面白い記事があるが、時々私的なことが書かれている。高校時代の交友関係とかなんとか。

 今日もその類で、前にも書かれていた親友が亡くなったこと。この人のことを書いた「友情について」という本の宣伝もしているが、なんでもこの友人は癌で、4月には本ができてトークショウをやったが、病状が悪化して亡くなったとか。

 そうなんですか、で終わるところだが、癌で長く苦しまずにさらりと死ねたことがいいと思う。自分も治らない癌と言われてしまっているので、なんとかこのタイプで終わりたいと思っている。食事、睡眠、精神状態、運動に気を使っている。運動が一番難しい。適度な運動を、適切に行うこと。

 そろそろ今日のブログは終わりにして、散歩に行こうかな。

検証・安保法案 どこが憲法違反か

 憲法学者早稲田大学の長谷部恭男氏の編。表紙の4氏が執筆している。

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 法案となっているのは、出版されたのがまだ自民党による強行採決もどきが行われる前だから。そのまま、憲法違反のまま法制化されている。

「不思議なクニの憲法」という映画を見たときに、会場で売っていたのを買ったのだった。あの頃は、こんなのありえないという思いで、この映画を日中友好協会八王子支部でも自主上映会を開催したのだった。

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 映画はともかく、この本は本文ページは短いが、学者の論点でしっかり書かれているので読みごたえがあり、タイトルの通り通称「戦争法制」がどう憲法に違反しているのか、論理的に書いてある。

序論:長谷部恭男

インタビュー:木村草太

対談:長谷部恭男、大森政輔

論文:青井未帆、柳澤協二

 学術的な評価はともかく、自衛隊法の改正を含む一連の法制は「アメリカの戦争の下請けとして、世界中で武力を行使し、後方支援をするための法」であることが明らか。

(「」内は序論より)

 論点を少し拾ってみると、世論調査でも憲法違反との回答が多数であり、法制が憲法違反であることは明らかであるにも関わらず、これを強行採決をしたこと、国民を無視した態度をとったことをどう評価するのか。選挙の前にしっかり思い起こすことが必要。強行採決するような数合わせを許してしまったのは、小選挙区制の欠陥。

 次の選挙では、野党共闘小選挙区での候補者一本化ができるようなので、今度こそ期待しよう。

 上記5氏のほかに、資料の中に弁護士那須弘平氏(元最高裁判所判事)が、憲法前文と集団的自衛権と題して、日本国憲法前文の大切さと集団的自衛権などというものの違法性を語った素晴らしい発言録がある。

 また国民安保法制懇が、二度にわたり「安保法制」撤回を求める緊急声明を出しておりそれも資料としてある。

 政府自民党は、年金運用の失敗を認めようとしなかったり、あぺがのこのこイランに行ってトランプと打ち合わせ済みのイランことをしに行ったり。この会談の成果についての政府発表と犬HKの報道は全く信用ができない。

 早く自衛隊の人が安心して働けるように、つまり戦争するために自衛隊に入ったんじゃないことが保証されるようにしてあげないと。

 

今日の出来事

 今日の私的な出来事は、最近会わない二胡友達とランチミーティングをした。軽くのつもりで、飲茶コースを食べたらヘビーだった。最近、食べる系の出来事は大したことが無いので、久々に中華と行きたかった。結局、年齢により新陳代謝の能力が落ちているので、たくさん食べてもおなかに脂肪がたまるだけ。わかっていながら、食欲が出るというのは、いいようで良くない。食べ過ぎて(飽食して)体を壊す。成人病の原因がこれ。

 飲茶なので、お茶をがぶがぶ飲めばいいのだが、日本だとなかなかそういうことにならない。日本の気候風土では、緑茶をすすりながら和食を静かに食べるというのが合っているのかな。

 ランチミーティングの話題は、最近メンバーが脱退したこと。進め方が自分の思いと違うというのが理由のように見えるが、まあ趣味のグループでそこまでキリキリする必要はない。性格だからと去る者は追わない。

 自分としては、二胡の演奏が上手になるための集まりなので、真面目はOKだが、上達することに熱心な人、真面目に努力する人がいい。ということで、より上手い人と一緒に練習したい。ちんたら組や、かっこだけ組が脱落するのは仕方がない。いわんや協調性が無い人は論外。グループ構成もどんどん新陳代謝してよいのだ。

 さて、個人的なことから世界に目を向けると、香港が熱い。中国政府の意に沿わない人間が香港に行っても、逮捕できる法律ってのを通そうとしていることに、猛烈に反対している。

 SNSで接点のある香港の若者に、「たくさんの人がデモに参加していいね」という言葉を送ったら「謝謝」がかえってきた。

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 日本だって、本当はこのくらいのデモがあって当然。政府のやることが民意にあっていないことだらけ。つまり民主主義になっていないってこと。なのに日本の若者は行動しないやつの方が多い。頑張っている人たちも勿論いる。いるにはいるが、数が少ない。「国民性」という言葉で片づけてしまわれがちだが、では「日本の国民性」って何。知性が低いってことか、臆病ってことか、親方日の丸主義で体制には逆らわないのがいいと思っているのか。それって個人主義ではなくジコチューでしょ。自己中心主義。それが日本の国民性?仮にジコチューとしても、孫子(まごこ)の時代にまともな社会でいてほしいと願うなら、今の日本の政治に物申すのが当然だと思う。そこが分からないのはやはり知性に問題がある。「最後は金目でしょ」とうそぶく奴が財務担当の副総理やってる国はこのままではおしまい。

 そいつの2000万円問題も出ている。年金では老後の資金が2000万円不足する。このままではそういうことになってしまうので、手を打たなければいけませんよという報告を、選挙前に出されると評判が落ちて、票が減るので、報告書を受け取らない。無かったことにするという。

 今の政権メンバーはかつての自民党とは違う。と自民党の古手が言ってる。それくらいひどい。

 安倍首相がイランに出かけたが、何の意味もない出張と、前川喜平氏がFacebookに書いたら消されたとか。腐った政権に忖度する奴がまだいる。

 香港を見習え。

 身辺の疲れることと、日本の政治の愚かさ具合とを比べると、後者の方が100倍重いわ。

11通の手紙 及川淳子

 本をいっぱい断捨離してから、積読本だった在庫を読むことにして、新たに本は買わない。読みたい本は図書館で借りることにする。と決心したが、やはりこれは買わなくちゃという本が次々出てくる。

 話題の新刊本は、図書館に無かったり、あっても皆が借りるので順番待ちが長い。忘れたころに順番が来る。

 ということで、最近のホットな話題、6月4日の天安門事件から30年に絡む本。

 タイトル通り手紙として書かれた一種の書簡文学。のようで、散文詩のようにも見える。作者の及川氏が、獄中で亡くなった劉暁波に思いをはせて、なりすました手紙。「なりすまし」とは表現がよくない。心を一つにした結果出てくる言葉を、彼ならこう書いているだろうと書いた手紙。奥さんの劉霞とも交流をしたうえでの作品。

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 届いたら、一気に読んでしまいそうなので、届いた日に半分読んで楽しみを次の日に残すようにして、でもページも少ないのですぐに読んでしまった。

 11の手紙のあて先は、ある学生、旧友、ある新聞記者、ある歌手、ある弁護士、ある老人、ある母親、若い兵士、あるキリスト者、ある詩人、愛する君へ最後の手紙。

 一つ一つ読んでいくと、書き手(劉暁波)と相手とのつながりと、人間を大切にし、自由の大切さを分かりあっている者どうしの関係、あるいは心を許せる愛する人、といったことが美しい文章で心に迫ってくる。こういう文学は、どうとらえたらいいのだろうと思うと、解説が実に納得のゆく説明をしてくれる。

 解説者は、笠原清志氏。

 天安門事件の時に、戦車の前に立ちはだかった青年と、ノーベル平和賞受賞式で空席だったことに触れた後、「知識人の豊かな精神的地下水脈」として他の地域で自由のために戦った事例をあげ、最後に

「世界を変えてきたのは、いつの時代も、人、ひとりひとりの強い意志と想い、そしてそれを忘れなかった一般の人たちである」と結んでいる。

 最後のページに、世界人権宣言第1条、日本国憲法第21条、中華人民共和国憲法第35条の条文が出ている。いずれも自由を保障するとしている。

 趣旨を同じくする条文が、世界人権宣言では最初にあり、日本国憲法では21番目、中国の憲法では35番目とうのも、何か意味ありげ。

 日本を含めた現状が今のままでいると、これらの条文はパロディになってしまう。

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最後のページ

 

連合赤軍

 先日、テニスの全仏オープンでナオミを見て応援しようと思ってTVをつけ、やってるチャンネルを探していたら、連合赤軍の生き残りの人たちの今を伝える番組に行き当たった。ナオミはその日、すでに負けた後だった。ということもあり、つい日頃見ないいぬHKの番組を見てしまった。

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番組案内サイト

 犬HKは、何がひどいかと言って主にニュースとドラマ。特に歴史ドラマか。普通のドラマでも時代の設定の仕方に問題がある場合が散見される。

 それ以外は、ドキュメンタリーなどは結構鋭いものがある。世界街歩きなども、世界各地の風景を居ながらにして見ることができるので、たまに見る。

 「連合赤軍 終わりなき旅」というタイトルの番組。自分が見たのは6月1日のことで、明日6日にも夜中に再々放送がある。

 連合赤軍のメンバーは、リーダーたちはすでに獄中死をしている。自殺だったり、病死だったりしている。その他の兵士と呼ばれた者たちは、リーダー達の指示に逆らえず、ある程度仕方がないと思いつつ、仲間を死に至らしめた。

 番組はその中の3人について、刑期を終えた後の生きざまと、現在の思いを語るのを伝える。

 もともと過激派と言われた学生運動家は、純粋な気持ちから当時の自民党政府が許せなく思っていた。その意思表示の方法が、過激に走って武装闘争で問題解決をするという方向になってしまい、その行動方針に異議を唱えるメンバーを「強くする」という名目でリンチに合わせ、死なせていた。

 で、取材に応じた3人は、スナックを経営していたり、農業に携わったり、もう一人は何かものづくりだったかな。

 彼らの考えは、当時の問題意識と今も変わることはないという人。つまり、あの当時ベトナム戦争があり、米軍が罪のないベトナムの一般庶民の村を焼き払ったり、枯葉剤をまいたりしていた。そういう攻撃に出かける軍艦や戦闘機の燃料補給や整備を日本がしていた。つまり、ベトナム戦争に加担していたのが許せない。ということだった。確かに自分もそういう論議は、当時さんざん聞いたり、参加したりもした。

 日本の状況は当時と何も変わっていない。むしろ悪くなっている。集団的自衛権を正当化して安保法制を数の暴力で成立させ、自衛隊アフガニスタン南スーダンなどに送り込んでいる。憲法違反であることは間違いない。

 当時の若者は過激に行動し、一部が過激な理屈で内ゲバをさらに先鋭にしてしまった。

 今の若者はSEALSといわれたメンバーが「民主主義を守る」という行動に立ち上がった。が、今は鳴りを潜めている。

 3人のうちの一人は、当時のことを人民を守るといいながら、人民をたてに機動隊と戦っただけ。誰も幸せにすることができなかった。という事実を反省して、今は、周りの人間と幸せな時を過ごすことが本来の生き方ではないかという境地に至っている。

 ほかのメンバーは、戦うやり方に問題があったことを認めて反省するものの、基本的なスタンスは当時と何も変わらないと断言する。社会が、当時と同じ、さらに悪化した政権、反知性主義の政権なので尚更だ。選挙で政権交代に持ってゆくしかない。その選挙制度も問題があるし、広い意味での金権政治が変わらないと選挙で日本の恥部たちを追い落とすのも簡単ではない。

 新しい風に期待する。

 ということで、連合赤軍の今に興味のある方は6日の番組をどうぞ。

「迷い」と「決断」

 久しぶりに炭酸泉に行った。昨日のレッスンまで、二胡関係で色々あり、温泉を忘れていた。しかし、6月となり、また検査の日が近づいている。となってから自称「治療」の炭酸泉と岩盤浴に行かなくちゃ。数値よくする努力をしておかなくちゃ。と試験前の学生みたいな行動をしたわけだ。これこそ一夜漬けは効き目が無い。

 久々なので、岩盤浴はやめておいた。長時間体を温めると結構疲れるのだ。疲れてしまっては、それで一日が終わる。

 そこで早々に帰宅して、二胡の弦を替えた。中国で自分で選んで買い求めた紫檀制のものだが、最近音がかすれて浮くような気がしていた。前回いつ替えたか忘れたが、気分転換にもなるし、紫檀用の弦をまとめ買いしてあったので、やってみた。

 結果オーライ、ナイスな仕上がり。ついでに千斤も変えて、調整金具を外して千斤方式のプロっぽいものにしてみた。白糸のやつだ。駒も白木のものに交換。

 二胡弦をどうするか色々迷ったが、決断してよかった。迷ったときは、とにかくアクションを起こすことだ。

 たかが二胡のこと、と言っても二胡引きにとっては二胡のメンテナンスやパーツ選びは重大な問題だ。構造がシンプルなだけに、一つ一つの部品が微妙に音色に影響する。その微妙さが分かるようになってきたのかな。

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交換した部分のアップ

 ブログを書いているうちに、「迷い」と「決断」というお題が出てきたので、今日の出来事を「迷い」と「決断」という視点で見てみると、人の行動はまさに「迷い」と「決断」の連続。そういうことの連続で毎日の生活が正常に流れてゆく。

 迷ってばかりいて、決断をしないと次の行動が起きない。行動しないでじっとしている状態が「引きこもり」ではないか。

 最近、引きこもり者がとんでもない事件を起こした。そして引きこもり者の息子を持つ親が、社会に迷惑をかけるといけないとうので殺してしまった。というすごい事件まで起きた。この父親の「決断」はすごい。親族殺人ではあるが、引きこもり息子を放置して、社会に迷惑をかけるくらいなら、そうなる前に自分の手で葬った方がよいという決断だ。わかるような気がしないでもないが、選択肢はほかにもあったのではないかとも思う。

 ともあれ、長期間の「迷い」はよくない。さっさと「決断」して行動し、失敗したらまた次にどうするか決めて行動する。よく考えないで決めるのは「短気」と言うんじゃないの、と声がするが、早く決めることは考えないことではない。問題が生じたときから人は、意識しているか否かにかかわらず考えているのだ。寝ていても潜在意識の中で考えている。一晩寝て起きたら決心がつくということもある。早いのは時間の節約であり、人生を有意義に過ごす一助になるはず。

 とりあえず今日は、温泉を早々に切り上げて二胡いじりをしてよかった。