天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

連合赤軍

 先日、テニスの全仏オープンでナオミを見て応援しようと思ってTVをつけ、やってるチャンネルを探していたら、連合赤軍の生き残りの人たちの今を伝える番組に行き当たった。ナオミはその日、すでに負けた後だった。ということもあり、つい日頃見ないいぬHKの番組を見てしまった。

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番組案内サイト

 犬HKは、何がひどいかと言って主にニュースとドラマ。特に歴史ドラマか。普通のドラマでも時代の設定の仕方に問題がある場合が散見される。

 それ以外は、ドキュメンタリーなどは結構鋭いものがある。世界街歩きなども、世界各地の風景を居ながらにして見ることができるので、たまに見る。

 「連合赤軍 終わりなき旅」というタイトルの番組。自分が見たのは6月1日のことで、明日6日にも夜中に再々放送がある。

 連合赤軍のメンバーは、リーダーたちはすでに獄中死をしている。自殺だったり、病死だったりしている。その他の兵士と呼ばれた者たちは、リーダー達の指示に逆らえず、ある程度仕方がないと思いつつ、仲間を死に至らしめた。

 番組はその中の3人について、刑期を終えた後の生きざまと、現在の思いを語るのを伝える。

 もともと過激派と言われた学生運動家は、純粋な気持ちから当時の自民党政府が許せなく思っていた。その意思表示の方法が、過激に走って武装闘争で問題解決をするという方向になってしまい、その行動方針に異議を唱えるメンバーを「強くする」という名目でリンチに合わせ、死なせていた。

 で、取材に応じた3人は、スナックを経営していたり、農業に携わったり、もう一人は何かものづくりだったかな。

 彼らの考えは、当時の問題意識と今も変わることはないという人。つまり、あの当時ベトナム戦争があり、米軍が罪のないベトナムの一般庶民の村を焼き払ったり、枯葉剤をまいたりしていた。そういう攻撃に出かける軍艦や戦闘機の燃料補給や整備を日本がしていた。つまり、ベトナム戦争に加担していたのが許せない。ということだった。確かに自分もそういう論議は、当時さんざん聞いたり、参加したりもした。

 日本の状況は当時と何も変わっていない。むしろ悪くなっている。集団的自衛権を正当化して安保法制を数の暴力で成立させ、自衛隊アフガニスタン南スーダンなどに送り込んでいる。憲法違反であることは間違いない。

 当時の若者は過激に行動し、一部が過激な理屈で内ゲバをさらに先鋭にしてしまった。

 今の若者はSEALSといわれたメンバーが「民主主義を守る」という行動に立ち上がった。が、今は鳴りを潜めている。

 3人のうちの一人は、当時のことを人民を守るといいながら、人民をたてに機動隊と戦っただけ。誰も幸せにすることができなかった。という事実を反省して、今は、周りの人間と幸せな時を過ごすことが本来の生き方ではないかという境地に至っている。

 ほかのメンバーは、戦うやり方に問題があったことを認めて反省するものの、基本的なスタンスは当時と何も変わらないと断言する。社会が、当時と同じ、さらに悪化した政権、反知性主義の政権なので尚更だ。選挙で政権交代に持ってゆくしかない。その選挙制度も問題があるし、広い意味での金権政治が変わらないと選挙で日本の恥部たちを追い落とすのも簡単ではない。

 新しい風に期待する。

 ということで、連合赤軍の今に興味のある方は6日の番組をどうぞ。