こんな本があります。発行日が2020年10月20日となっているが、早々と予約注文していて手に入ったので読んでみた。せやろがいおじさん、で売り出しているYouTuberの本。
沖縄の海を舞台に、表紙にあるような恰好をして社会問題について見かけによらずいぶん真っ当な意見を叫んでいる。時々動画を時々見ていたら、本を出すというので買ってみた。この人は何者なのか。ということで。
話す言葉に関西なまりがあると思ったら、奈良県出身で大学から沖縄に行ったらしい。そこで芸人として活動してるらしいが、そちらは見たことがない。YouTubeで社会問題を叫ぶことから、TBSのトーク番組に1年間出演していたらしい。それも見たことない。もっぱらYouTubeの「せやろがいおじさん」が胸のすく主張が多いので見ている。
割と最近の動画を1例にリンクしてみました。
で、本には何が書いてあるかというと、始めの方は動画にしてあるのと同じようなことが話し言葉で書かれている。なので、「それなら動画見るだけでいいやん」(←彼の口調)と思ったが、後半は自分は何者でどうしてこういうYouTubeを発信しているのか、について書いていてなかなか筋の通った若者だなあと感じた。
SNSに社会問題を発信すると、反響がすごいらしい。ネトウヨが黙っていないだろう。それでも、若者に政治についてちゃんと知ってほしいという思いで、反対意見についても丁寧に対応している様子がわかる。
自分はYouTubeは見ても、そこにコメントが入っている内容まではチェックしていないが、精神的にまいらないように、違う意見の人と落ち着いて会話するように努めているらしい。
彼曰く、おかしいと思っていることは、違う意見もあるかもしれないが、とりあえず主張しておこう、ということ。そうしないとますます日本がおかしくなってまうでー。
というので、自分も最近のニュースで思うことを少しここにも書いてみる。
・スガ総理がベトナムとか外遊するらしい。GoTOキャンペーンに乗るなら自費で行ってほしいが、税金で行く。首相に就任して、国会も開かず、施政方針を国会で述べることもなく。相手を絞ったメディアと食事会をしてみたり、あまりにも姑息な動きが目立つ。
・日本学術会議のメンバーについて、かつて政府の方針に反対する学者6名を排除したのは、独裁体制への布石であり、民主主義にもとる。歴代首相でここまでやった人間はいない。あくどさの点ではガースはアぺ以上との説もある。
・TVで香港の現状をたまたま見た。民主化運動は完全に押しつぶされている。香港人の中にも、経済活動優先の人たちは中国化を受け入れ始める人たちがいる。NHKだから、現状肯定的なムードを流しているのだろうか。世界のあちこちで民主主義の危機が来ている。
・おとなしくしていれば、自分が生きるうえでは特に困らない。というので資本主義の論理、即ち経済優先ということで物事を進めると、地球を破壊しながら、弱者を犠牲にする社会が続く。福島の原発事故の放射能汚染水を海に流そうという方針は、その最たるもの。
・知性のかけらもない為政者の意のままにされないためには、まずは政権交代だろう。
そういうことを若者が考えるようになるには、せやろがいおじさんのようなアピールの方が分かりやすいかもしれない。