空き家探訪
今週は長野の空き家を見に行く予定をしていたところに、タカタから電話が来た。
それによると、26日に岡崎のエアコンを設置に行ったが、場所の確認だけだったそうで、その時に姉がもっと安いものをと言うようなことを言ってたというので、その案内と機能の違いについて説明があった。聞いてみると-5千円で、自浄作用が無いというので、元々決めた製品でいいと答え、設置日を聞くと29日ということだったので、立ち会うことにした。
昼に着くと工事はもう始まっていた。姉も観念したのか。追加工事が発生することはタカタとの電話で承知していた。エアコンの電源はすぐ横になくちゃいけなくなったが、古いものは通常コンセントから延長コードで引いていた。なので、分電盤から電源を取り、エアコン設置場所までコードを引き、コンセントを付ける工事が入った。
ともあれ、無事に設置が終わり支払いも済んだ。これでこれから暑い夏の日にはリモコンスイッチ一つで静かに涼しくなる、フィルター掃除も不要。当面行かなくても大丈夫だろう。
と言うことがあったので、その足で長野へ行った。3月に岡崎→長野コースでえらく消耗したが、今回は親しくなった鬼無里の民宿が、遅い到着でもよいということで、夜の9時半くらいにチェックインして、夜食程度を頼んでおいたら冷やし中華を作ってくれた。
翌日の空き家見物だが、知り合いの人が話していた物件は、49日もまだ済んでいないので、ということもあるが、どうやら家主はすぐに手放す気が無いらしい。ということが従兄から連絡があったので、そこの中を見るのはやめて、長野市空き家バンクにあった物件を二つ見ることにした、担当課にはダメもとで30日に見れるかと尋ねていて、返信メールが届かないので、外見だけ見ることにした。
まずは鬼無里の物件、国道406号に沿っているが直接面していないで少し奥まった場所。
写真右手の物置のような建物の奥。玄関は下の写真。手前の道が国道406号線。
アルミサッシの引き戸で、比較的新しい。民宿のおばちゃんに聞いたら、以前プロパンガスを納入していた先だそうでよく知っていた。子供のいない夫婦の二人住まいだったので家はきれい。だそう。菜園付きとあったがどこがここの菜園なのかはよく分からなかった。
次に、前から空き家バンクにあって見ていた戸隠栃原の山の方の古民家。ナビだのみで見に行ったが、どれがそうかよくわからなかった。部落の家の間を登ってゆくと耳の悪いおっさんが何しているのか分からないが立っていて、ここから先は何もないから車は行くなというようなことを言ってる。看板は何とか神社とあったので、それを聞こうと思ったがお話にならなかった。
それから従兄の家に行って事情を話すと、彼も空き家バンクを見ていて、もう一つ栃原にあるぞ。ということで、登録番号を見ると最近掲載されたものらしい。古い方も新しい方も彼が知っている地域なので、案内してくれた。
古い方は、ナビで行ったのと一本違う道で、外からだがよく見えた。まさに古い古民家。築百年。従兄の母屋と同じように中二階があり、物置になっているのが分かる。印象は古くてでかい。荒れていてすぐには住めない。DIYで手入れするには一人では重すぎる。というわけでこれは候補リストから落とす。
新たに登録された方は、また違う集落だが従兄の同級生の家もあるとかでよく知っていた。こちらは割と最近家を建て替えたらしく、蔵が二つもあるのに住居は古民家風ではなく、普通の二階家。傷みが見えたのは玄関の木の扉の下の方。これはおそらく雪のせいだろう。この扉だけアルミかなんかに替えれば良さそう。近所の人も軽トラで通りかかって、少し話を聞いた。その人も従兄と知り合い。
この家から上の方にはいくつか家が見えたが、ほとんど空き家で二軒だけ住んでいるという、そのうちの一軒の人だった。この家の奥には小さな神社があり、年2回お参りにこの家の前を人がたくさん通るということも教えてくれた。限られた日だけなので、どうってことない、なるべく縁やゆかりのある人に住んでもらうといいが、と話してくれた。冬の雪のことを聞くと、このあたりは少ない(マユツバ)が、車の通る道は降るとすぐに雪よけしてくれるので問題ないそう。
さてどちらがいいか。値段は似たようなもの。古民家の方は安かったが断念。
交通の便がいいのは鬼無里の方。バス停からも近い。
住んでいて山の雰囲気が感じられるのは栃原の方。そうはいっても一軒家ではなく集落の中。周りにある田は従兄のいる付近と違い段々畑になっている。
やはり不動産屋をはさんで内見をしてみてから決める必要があるな。それと後を引き継ぐだろう息子の意見も聞いてみる。二つの物件は、たまたま同じ業者扱いなので、1日行けば両方見られる。ということで来週また。
この日(昨日)は、午前中に物件を見て、午後から母屋の前庭掃除を少しした。狙っていた土蔵迄の通路だ。ここに昔は車が入ったものだが、今は色々なものが放置された上に笹薮となっている。柄の長い鎌を用意して行ったが、刈るだけでなく埋もれた不要物を取り除く作業があるので時間がかかる。午後の日差しがきつく長時間は無理だったので、早めに鬼無里の宿付近にもどり、時間調整に「アルプス展望広場」と言うところに行って見た。
看板だけは立派だが、広場と言うほどじゃなかった。けれども北アルプスが展望できるスペースが確保されていた。
雲がかぶっているが、その下にまだ雪が見えるアルプス群が見える。小川という地域にある。途中、宿舎や天体望遠鏡のドームも見え、観光に力を入れている様子が感じられた。
鬼無里からならこういう場所に車でホイッと行けるのもいい。しかし山暮らしは栃原だな。明日孫リンの運動会で、リンちゃんのパパに会うので、相談してみよう。彼は山好きなので便利な場所がいいだろうな。
どうしてこの地方に行くのか、もう一度自分に整理をしてから決めよう。