天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

緊急事態宣言と懸案事項

 緊急事態宣言が出された。二度目。首相の記者会見が行われているが、この状況下でもまだオリンピックはやる気でいる。GoToキャンペーンが感染拡大につながったからには、責任取って辞職すればいいのに。そういう質問する記者もいないし。

 迷惑な話で、これで2月に予定しているイベントが出来なくなる可能性が大。明日あたりそういう連絡が来るかも。

 かくなる上は、自分一人でできることは予定通りやるぞ。ということで懸案事項のひとつ、TikTokは再開した。1分間の二胡演奏の動画を100曲アップしようとしていたが、曲名を管理していたパソコンがノジマの対応のひどさで1か月も手元に無かったせいでお休みしていた。続けていれば昨年中に100曲弾けたのに中断。昨日「二泉映月」、今日「赛马」を弾いて85曲。

 それからがん対策の岩盤浴。今年初めて今日行ってきた。行先は炭酸泉の竜泉寺温泉。

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 一昨日はとろろのかかった天ぷら蕎麦だったが、今日は揚げ茄子と梅のさっぱり蕎麦。蕎麦ばっかり。他のメニューは自ら制限している食材が含まれるため。

 

 あと懸案事項としては、昨年読んだこの本の紹介。

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 これは資本主義の世の中が行き詰まっている今、では次にどうしたらいいのかということを考える本。斎藤幸平という若手の学者が表紙にるマルクス・ガブリエル、マイケル:ハート、ポール・メイソンという思想家たちと対談した内容がまとめられたもの。

 社会主義国のリーダーだったソ連が崩壊し、資本主義では格差が広がるばかりで、格差は争いごとにつながる。ではどんな社会があり得るのか。平和で自由で平等な社会は、どういう制度というか社会というか仕組みなんだろう。

 議論の中で「コモン」という言葉が出てくる。人々の共有材といった意味で使われている。この概念を考えると、中華人民共和国の成立当初に行われた”人民公社”が思い当たるが、あれは失敗だった。人民公社が本来求めたものは、この“コモン”だったのだろうが人民からの自然発生ではなく、上(共産党)からの押し付けだったことが失敗の原因だろうか。

 知性がまだ追いついていなかったと言えないだろうか。特に人民公社の行われた農村では、それまで食べることと徴税に対応することだけに身を粉にして働いてきただろう。お金に意識が強い人たちがいきなりすべての財を共有と上から言われ、公社に行けば好きなだけ食べられるとなると、貯えなどの心配をすることなく消費がされた。努力しないで食える、と勘違いしたことが失敗につながったと思われる。

 そういう意味で現代の、これからのコモンについては、その意味をよく理解した人たちが加わることで成り立つのだろう。資産を提供する人も、アイデアを提供する人も、労働力を提供する人も皆平等の立場で、仕事をする。

 言うのは易いが実行はどのように、と思っていたら台湾のオードリー・タン氏の行動はその先駆けのように思える。これについてはまたじっくり考えたい。