天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国雑感

 今日の選挙は夜の8時までで、テレビでは現在さかんに速報を流している。システム化が進んで早くなったものだ。今日投票できない人達のための不在者投票の数から推して、投票率の上昇が見込まれていたがさほどでもなさそう。
 投票率が増えるだろうとは、素人ながらそのように考えていた。何故なら、脱原発を目指して運動している人達は必ず、そのような政策を掲げる政治家に当選してもらいたくて投票するだろう。しかし大筋のところは新聞報道などの予測とたがわない。面白くない。しかし選挙があること自体は是としなくては。
 このような選挙は中国ではまだ無い。地方の幹部を選挙によって選出するということは行われているらしいが、全人代の委員を人民が直接選ぶと言うことはされていない。中国の人民が直接自分たちの政治家を選ぶようになるのはいつになるのだろうか?民主化が進まなければ、そういうことは実現しないだろう。
 共産党が国民党との内戦に勝利した後、中国全土を「共産主義革命」に巻き込んだ。旧勢力や国民党であった人達を排除し、チベットウイグルにも一律に同じイデオロギーを強制していった。しかし、人民公社、大躍進、文化大革命とその政策は次々に失敗し、訒小平の改革開放からはじめてその経済は上向きになった。
 当初の革命推進は暴力的に行われた。革命とはそういうものだという理屈がそうさせたのだろうが、その結果人民は懐疑的になり、国土は荒れ果てた。
 改革開放路線以降、それまでのあり方はすっかり変わったが、今も中国共産党は健在。暴力的な革命ではなく、ソフトランディング的に中国経済を世界に通用するものにした。これは革命とは呼ばないまでも、それに十分匹敵する変化だと思う。であれば、中国はこれからも暴力的な動きなくして変わってゆく要素があるだろうか。有ってほしい。
 まずは民主化。これが進めば、教育の問題も心ある教師たちが冷静な教育を子供たちにしてゆくはずだ。
 新リーダーの習近平氏に、08憲法ノーベル平和賞の劉 暁波 (リウ シアオポー)を釈放するようにとの声が上がっている。彼はどうするだろうか。来年3月以降に結論が出るように思う。静かに変わってほしい。