東中野のポレポレ座で、掲題の映画を見ました。少し前にfacebookか何かで、面白そうな映画が紹介されていると思って、見に行こうかと友人に声かけしていた。その彼が忘れず「どうしますか?」と聞いてくれたので、昨夕、二胡の先生をした後で出かけた。
見たいと思ったという記憶だけで、内容については定かではなかったが、行って見て面白かった。というか興味深かった。内容は台湾の「みまわり学生運動」のドキュメンタリーだった。台湾における民主化運動の実態ともいえる。
上の出演者の欄にある陳为廷は、男子学生で学生運動のリーダーの一人。もう一人の蔡博艺は、中国から来ている女子留学生。留学生であるが民主化運動にひかれてい行き、実際に参加する様になる。その様子を監督である傅榆が2014年から密着取材をし
その結末を2017年に二人にインタビューしている。
2014年には台湾の立法院(日本の国会議事堂)を占拠するという事件が起きている。
映像によれば、立法院から退去する面々がひまわりの花を持っていることから、そう呼ばれるのか。
監督のフ―・ユー(写真の女性)は、取材対象の二人が民主化のリーダーになってゆくことを期待していたが、運動の延長線上では挫折をする。2017年に勢いがなくなった二人をインタビューして思わず涙する場面があった。監督自身の思い入れが強い。
この映像を見ていて、自分たちの学生時代を思い出した。自分が大学生になる前の年に東大の安田講堂を占拠する事件があった。大学入学後も、学生運動はまだまだ盛んで学費値上げ反対闘争には一般学生もみなデモに参加していたし、ベトナム戦争に反対するデモには参加した記憶がある。当時、学生会館の建物の奥の部屋が活動家の拠点のようになっていて、映画の会議室の様子とダブル。
日本の大学生は、あのころに比べるとすっかりおとなしくなってしまった。香港は力で押さえつけられている状態だし、台湾の実情も難しいものがあることがわかる。それでも彼らの元気を見られてよかった。
彼らの唄が、当時の映像とともに見られるのを映画のあと友人が教えてくれた。
映画そのものがドキュメンタリーなので、この画像と暗示場面がいくつもあった。
映画の後は、かねて行きたかったアフガニスタン料理の店で食事をした。
キャラバン・サライというこの店は、「孤独のグルメ」で見て是非行きたかった所。アフガニスタン料理というので、あの中村哲さんが日頃食べていた料理に違いない、という思いもあった。肉料理は羊と鶏なので、自分にも問題ない。
まずは串焼きとチーズ。
串焼きは、左から羊肉のつくね、鶏肉、羊肉。チーズはメニューには「バニール」とあったが、モッツァレラチーズだ。上にアンチョビを載せたのを頼んだ。
バニールは、ナンに乗せて食べるとよいと勧められたのでナンも注文。ナンの隣は、羊と茄子の料理。右の写真は羊のたたき。つまり羊の生肉。塩コショウを入れたオリーブオイルで食べる。美味。
そして最後はラグマンという麺類。
飲み物はウーロン茶。孤独のグルメの五郎さんも飲み物はいつもウーロン茶。我々もこれで十分。大変満足。ポレポレ座で映画を見て羊を食べて帰る。これ癖になりそう。