天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

漫画ブッダと今日の出来事

 次男坊がかつて買いためていた漫画の本がまだ残っていた。いくつかのシリーズがありジョジョの奇妙な冒険とかあまり惹かれなかったが、これは読んでみた。

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 1巻から11巻まであり、写真は11巻。表紙の絵がクマになっている。1巻の表紙はトラ。すべて表紙は動物の絵になっている。これは、地球上に暮らしているのは人間だけじゃないというブッダの教えを表紙絵でも表現したものと解釈した。

 各巻の末には解説文がついていて、ラストはなだいなだ氏。氏らしいユーモアと洞察力で書いていて面白い。

 さて11巻を通して描かれているのは、ブッダの生きざまとその教えの根幹にあるもの。仏教徒の人や、お経に詳しい人には「釈迦に説法」だが、自分にとってはいろいろな折に坊さんの説教を聞いていたが、なんとなくそれは全体の一部だけだろう、仏教を知りたければもっと体系だって学習する必要があるだろう。と思っていたが、基本理念が分かれば、各教典はそのどの部分を詳しく説明したものと理解できる。

 基本理念を示そうとしているのがこの漫画。時代を超えて読まれるといい本の一つ。という手塚漫画の良さは、その社会性にあるともいえるのだろう。

 

 さて、この最終巻を読み終えたのが電車の中。笛を習うカフェに行く電車。そう、今日は月例となった笛の日。今日は笛友達(二胡友の一人)と1時間のレッスンが終わってからカフェでお茶してみた。

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 実は前回、お得なアフタヌーンティメニューを発見して、男一人ではナンなので今回誘ってみた次第。点心メニューから好きなもの3点(左の写真)とスイーツにドリンク(右の写真)がセット。

 点心は、大根餅とエビ餃子に粽を選んでみた。この粽の小ささに感心。スイーツセットは抹茶もモンブランとコーヒー。モンブランって、白い山という意味なので、この抹茶の緑は、「緑山」。フランス語にすると”モンヴェール”とでもいうか。でも日本ではモンブランはこの形のケーキの一般名称になっているな、とつまらないことを考える。

 お茶の後は、せっかく東中野まで出たのでまたしてもポレポレ座で映画を見た。まだ震災映画をやっている。前回は今回の映画の前哨戦のようなもので、わかりにくいものだったが、今回はこのタイトルの映画そのものだった。

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 タイトルの二重の街とは、陸延高田の街は津波で流された街の上に土を重ねて新しい街を作っている、そのことだった。旧い町並みで生まれて育った家族が津波に流され、生き残った人達がその上に新たに作られた街に住む。その後に生まれた人たちも含めて。複雑な思いを持つ。そういう人達がいることを4人の若者は、そこに住み人たちにインタビューして、それを映画にしてゆく。

 こういうことに何の意味があるのだろうか。忘れないでいることを死者に伝える。土を盛って地形を変えてまで、そこに住まなくてはいけないのか。住みたいのか。

 自分のように、故郷がどこか分からない人間には場所に拘る気持ちが分からない。ブッダのように自然のままに、あるがままに生きるということでいいのではないか。が、自分の場合は被災して転居を繰り返したのではない。親に従っただけで、独立してからは東京にいる。ま、それも成り行きだった。

  

 映画の後は、孤独のグルメを見て一度行ったアフガニスタン料理を食べる店に行こうかと思ったが、スイーツを食べたおかげでさほど空腹でもなかったので、前回のように成城石井によってプレミアムチーズケーキと生姜のハーブティーみたいなのを土産に買った。この飲み物、おいしかった。

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土産と言えば、笛の先生が自作のおつまみ落花生をまたくれた。レッスンを始めたころに商品化するような話をしていたが、自分の名前を商品名にして売り出すらしい。そういう袋ができていた。

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 いくらで売るか聞いてないが、見かけた方は買ってみてください。塩味と油と香辛料が利いて、ビールやお茶のお供には最高。ただ、袋の作りは改善した方がいいかも。一緒にもらった友人が、カバンの中で袋が開いて中が豆だらけになっていた。油のしみた豆なのでカバンが大変だわさ。