支持政党の話
7月16日れいわ新選組の総会が開かれ、大西氏が失言に対する謝罪を撤回し、党を除名処分となった。
山本太郎氏の記者会見を聞いて、様子が推察される。
大西氏は「命の選別」という発想はコロナ禍を見る中で出てきた。それはいいとして、説明の仕方が言葉の含めてまずかった。そこはいったん謝罪をしたのだろうが、総会のなかで他の参加者からごちゃごちゃ言われて、もうこの人たちと一緒にやってゆく気がなくなった。そこであっさり謝辞を撤回して離党することにした。
山本氏としては、謝罪を撤回された以上、他の意見のてまえ除名せざるをえなかった。大西氏は、用意した離党届を出して立ち去った。
大西氏は、昨年の参院選のタイミングでれいわに参加したが、もともと自分で動く気持ちがあったが、当時理念を共有するれいわ新選組が立ち上がったので一緒にやってきた。もともと自分でやる気があったので、独自路線を行くことにしただけ。
れいわ新選組の理念「生きてるだけで意味があるんだ」ってことでしょ。大西氏はコロナ禍で選別していい命があるんだと考えたとしたら去るべき。ただ、本当に彼が言いたかったのは「尊厳死」の問題だと思う。意識のなくなった人の延命措置をする医療があるなら、コロナ対策に向けるべきだということが大西氏の趣旨だとしたら肯定できる。エリート経歴の彼は失言を突っつきまわされるより、別行動をしたいんじゃないのかしら。
一方、立憲民主党と国民民主党が合体する話が基本合意しているらしい。
今日たまたまお昼の時間帯に、ABEMA-TV を見ていたら、カンニング竹山と小沢一郎の対談をやっていた。リアルタイムではなく、少し前の東京都知事選挙の最中だったようで、選挙に立候補中の山本太郎氏のことはあえて話題から外していたが、今後の政局について、野党共闘でなく野党統一により政権逆転が可能になる、という話をしていた。まさにこれが動き出したということか。
立民の枝野や、国民の玉木ではなかなか話がまとめられなかったものが、どうも小沢氏が動いて実現しそうになっているようだ。党名や投手は選挙で決めればいいと、対談では話していた。そりゃあそうだ。
この野党統一構想の中には、小沢氏いわく共産党は入らないらしい。共産党は歴史あるぶれない政党なので、簡単に合同などの話には乗らないだろうが、選挙戦略での野党共闘にはすでに実績がある通りだろう。そのほかの社民党は入る可能性があるな。
昨日の山本太郎氏の記者会見で、この両党の統一のことを聞かれて、彼は経済政策が一致できるのなら合同はありだと思うとの見解を示した。経済政策とは、消費税の問題やコロナ禍の給付金・支援金の問題だろうが、原発政策まで一致してほしいと思う。
小沢氏は新党ができたとして、そこの党首になる意向はないような口ぶりだった。しかし前科者の枝野や、日和見玉木では党首として即ち政権奪還した際の総裁としては我々国民が納得しないだろう。
いっそのことれいわ新選組を党首ごと招聘して、山本太郎氏に党首=総裁候補になってもらったらどうなんだ。と思うが、都知事選で分かれて戦ったところを見ても、政策的にれいわの方向に一致してこないとこれはあり得ないだろう。小沢一郎氏の動きを期待したい。