天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

宮本武蔵 吉川英治

 宮本武蔵を読んでいる。これも長年書棚に並んでいた。いつ買ったのか定かではないが、文教堂書店のカバーがかかっている。この書店は近くにあった。過去形。

f:id:mm3493:20200424110015j:plain

 全部で8巻のところ、今6冊目を読んでいる。写真は5巻目。表紙の女人二人の絵は、お通さんと朱美だろう。その後ろはお杉ばばあに違いない。

 読み始めると面白くて、吉川英治作品を改めて見直している。

 彼についてはここで多くを語る必要もないが、ここまでの中で面白いと思う記述を並べておきたい。備忘録のようなもの。

「われ事において 後悔せず」

⇒この志をもって生きていれば、ちまちました人生訓のようなもには必要ない。が、昨日紹介した本は読むけど。

「法の水あさくなりゆく 末の世を おもえばさむし 比叡の山かぜ」

⇒「法(憲法)」があっても無視した政治が行われる昨今も同じ心境。

「新しい時代は来つつあるが、新しい士道は立っていない」

⇒敗戦後、民主主義国家になったが国民に民主主義が根付いていない。

(解説より)吉川英治がなぜ時代小説を書くのか。

「過去を過去としてだけでなく、現代の問題としてとらえ、そこに反省のこころを盛り込む」ため。

⇒まさにこの思いに沿って小説が展開されている。

座右の銘は「生涯一書生」とか。

⇒生涯現役などと言わないところがいい。いつまでも学び続ける姿勢でないと成長しない。成長に年齢は関係ない。

「人間の力が土や水や自然の力を利用する時、はじめてそこに文化が生まれる」

⇒許されるのは、自然を利用することであって、破壊することではない。

 

 宮本武蔵は、剣で自らを成長させる道としてとらえている。自分にとってはそれが二胡だろう。二胡道か、悪くない。古典楽曲を暗譜で弾けるように励もうという気になっている。

 

<今日のひとこと>Don't Sweat より

Be Aware of the Snowball Effect of Your Thinking

一つのことを思い出して気にしだすと、それをどうするか次々と雪だるま式に考え込んでしまって眠れなくなる。そのような考えは何もいい結果をもたらさないので、思い出してよかったに留めておく。そいう雪だるま式考えに陥っていないか注意すること。

(追記)このページに、しおり代わりにレシートが入っていたが、上海の浦東国際空港の喫茶店のレシートだった。上海にいったのは、何度かあったが日付が消えて見えなかった。上海の空港で暇つぶしに書店で買ったものと思われる。