この時期、ややこしい本は読みたくないなと思っていたが、これはまんが。
まんがで読破と書いてある通り、中はまんがだった。なのですぐ読み終わる。
漫画の効用は、状況描写が絵なので一目でわかる。だから早いのだと思う。
帯に書いてあるように「政府が真実を隠し大衆を『ウソ』で支配するSFが現実に!?」政治の世界で嘘が横行している。
「トランプ政権誕生で再注目」とあるが、嘘が日常茶飯事なのは日本だ。
この本の原作は1949年に刊行されている。独裁者の下で、自由も人間性も失っていく様子が書かれている。当時は、言うことを聞かせる方法に拷問が使われているが、現代はメディアによる洗脳。不都合な存在は、検察を使って拘束してしまうことは今も現実に行われている。
この当時の作品で「文書の改ざんが仕事」というのがすごい。文書改ざんは現代日本の官僚のお家芸かと思っていたら、昔からそういう発想があったことが悲しい。
さらに古くは「焚書」というのも、あったことを無かったことにしてしまう手法だったのかもしれない。不都合な文書を消してしまうことだ。
さて、漫画ではあるがよく書けている。面倒くさいとか、小難しい本を読む必要がある場合はまずこの”まんがで読破”シリーズで読むといいかもしれない。
最近の孫たちの興味がアニメになってきていることに影響されたかもしれない。孫たちは「鬼滅の刃」の登場人物の誰が好きか、などと言っている。コスプレもすごい。これは大人がやっているようで、チビ達用には充実した品ぞろえが無い。
来月に孫リンの8歳の誕生日があるので、この関連の何かを欲しがっている。