皇位継承式典と七五三
昨日は、令和天皇の即位式ということで、各国の来賓を招いて式典とパーティが開催された。
ここで、新天皇の決意表明として新聞の上段にあるように、
「国民に寄り添い 憲法にのっとり 象徴のつとめを果たす」と言ったそうで、これは平成天皇の意思を継承しているとの宣言と見える。なので、それは良しとして「国民に寄り添い」という言葉が付加されたらしいが、これは昨今の自然災害の被害者を意識して、そこに思いをはせて、ということらしい。が、この表現は上から目線のようで好きではない。
世の中は、単純に新天皇の即位を喜ぶ人が多い。ようにマスコミでは報道されている。しかし一方で、天皇って何様なのよ、と疑問を投げかける人たちが少なからずいることは確か。同じ今日の東京新聞では、この日行われたデモと天皇制の違憲性についての記事も出ている。
銀座のデモのことはTVには出ないが、ネット上には当然出てくる。
このデモの動画をみると、決して過激なデモ行進ではないが、異常なまでの機動隊の警備。これは圧力だとされている。
憲法に書かれている以上、天皇が存在することは仕方ないとしてもこうした儀式は宗教儀礼であって、政教分離をうたった観点からはおかしい、という意見もある。
式典ではアベぴょんが万歳三唱をして、礼砲がとどろくというのは見ていて不愉快だった。ニュースでチラ見しただけだが。
この令和天皇、政治利用されまくることはないかなと心配だったが、この式典には沖縄から平和の詩「生きる」を朗読したこの少女を天皇皇后の意思で招待したというから、なかなかどうして大したもんだ。
しかし、天皇制についてはいずれちゃんと論議するべきだと思う。「いずれ」というのは、今は右傾化している頭の悪い政権による憲法9条の改ざんが目ろまれているので、この騒ぎが落ち着いてから、すなわち政権交代して平和主義政権になってから、しっくりでもいいのかなと思う。要するに優先順位の問題。いや、こういう問題は時を選ぶべきではないという考えもあるだろう。そういう人は、積極的にこうしたタイミングで意思表示をしているわけだ。それもいいんじゃないか。
ところで、自分はこの式典のいきさつはTVにかじりつい見たわけではない。そんな閑人ではない。かわいい孫の七五三のお祝いをするというので、そちらに出かけた。今日の記念に孫リンとツーショットを望んだが、うまく撮れなかったので、一人の写真をアップ。
場所は横浜市中区の本牧神社。孫リンの家の近くの神社で、場所がらかいつもすいていて行って申し込んですぐにご祈祷をしてくれる。これは次男の家族だが、長男の方は近くの神社が府中の大國魂神社なので、いつも祈祷の客でにぎわっている。商売繁盛している感じ。
その点こちらの神社は専用神社のようでいい。祈祷料は一万円。消費税はどうなっているのだろうか。前回5歳の時より祈祷料が上がったような気がする。がまあこれは好んでやっていることなので、仕方がない。繁盛してないお宮さんにご祝儀にもなるし。
というような平和な日々が送れるのは幸せなこと。平和な中で、目先のことだけ見ていると「生きる」ことの意味を見失いがちだ、と誰かが書いていたが、この沖縄の少女の動画は、それを忘れないでほしいと訴えている。
うちの孫リンも本読みがとても上手なので、こういうものをガンガン読んだりしてほしいと思った次第。
ついでにもうひとつ、ネットで話題なのはこの式典に出た安倍夫人の衣装がとんでもないということ。センス悪い、非常識、目立ちたがり、不愉快、失礼だろう、という声がいっぱい。ドレスコード違反との意見すら。
これでスカートが膝が出るくらい短いらしい。見るに堪えない。これじゃあ言われても仕方ないよな。日本の恥。