楽しい出来事と今日の一服(その8)
正月休みで、孫たちが来て私の部屋で遊んでゴミをいっぱい散らかしていた。散らかった原因はパーリーポップスというおもちゃ。
写真を撮っていないので、ネット上から拝借。
まずこの商品名。パッケージにはPARTY POPSと書いてあるので、パーティーポップスと言うと孫が「違う!」という。彼女の聞き間違えかと思って何度もはっきり言うが、「違う!」と怒っている。そこでよく見ると、カタカナで小さく「パーリーポップス」と書いてある。そう発音すると、孫リンは納得。彼女は、文字で覚えたのではなくYoutubeを見て、音でこのおもちゃの名前を覚えているので、書いてある文字など眼中にない。私の発音との違いをちゃんとヒアリングできているからすごい。
それはともかく、この筒形のおもちゃ、筒の底の部分をねじると上のほうがクラッカーのようにはじけて、ハートや四角などいろいろな形の小さな紙が飛び出す仕掛け。そしてお人形が現れる。
そういうゴミがいっぱい散らかっているところにもう一人の孫がやってきた。部屋が散らかっているのを見かねたバアバが「お掃除しなさい」というと、二人でコードレスの掃除機を持ってきて掃除を始めた。チビ太達の障害初掃除かなと思ってみていると、細長い紙はうまく掃除機に吸い込まない。拾って捨てるところ、吸い込みやすいようにと細かくちぎって撒いている。それをまた吸い込ませて遊ぶ。彼女たちは掃除も遊びにしてしまう、遊びの天才だ。
と楽しいことを思い出しながら今日のお茶は何にしようかと思う。昨年買ってまだ封切り前のプーアル茶を開封して、菊花茶と合わせることにした。
このプーアル茶は塊の団茶ではなく、真空パックを開くと普通の茶葉のように扱える。陳年と頭についているので、よく熟成させてあるということで茶葉の色は黒い。黒茶に属する。プーアル茶でも青茶レベルで固めてある団茶も存在する。
菊花茶は、昔天津で皆と食事をするときによく飲んだ。菊の花だけで淹れて飲むものだが、こうしてプーアル茶とアレンジする方法もある。セットにして一回分ずつ分包したものもあるくらい。
このプーアル茶は、広州のスーパーで買ったお徳用だが、パッケージをよく見ると日本語で飲み方が書いてあった。
1.入れる茶器をはじめに湯で温める。その後で茶葉を入れて湯を注ぎ、1分くらいしてから飲む。
2.1回分の茶葉は数回飲める。
3.茶器は瀬戸物でできたものを使う方が風味がよい。
ということが少しずれた日本語で書かれている。陶器とせずに瀬戸物という言葉を使っているところが面白い。瀬戸物という言葉は、海外の日本語学習者でも陶器のことと認識されていることがわかる。
せっかくなので、急須はいつも使うガラス製のをやめて素焼きのものを出してこの指示通りやってみた。菊花の香りは強いので、この写真より少なくてもいいかもしれない。そうしていると家内が茶菓子を出してきた。
上の最中は、孫リンが住んでいる本牧の喜月堂という和菓子屋の栗最中。皮にあふれるほどたっぷりの栗餡。このボリュームが特徴らしい。お年賀に持ってきてくれた。
下は、愛知県は刈谷のお菓子屋さんの「石かがみ」というお菓子。砂糖でできたレンガのように固い四角の中に、固めの寒天ゼリーに包まれた小豆味と柚子味。長期保存がきくし、おいしい。
砂糖を控えている自分は、こ両方はいただけない。1年前は決して口にしない状況だったが、今日は栗最中をいただいた。
さて、今日の東京新聞のコラムは元外交官の佐藤優氏。昨年から引き続きで、かわってほしくない人だったので良かった。が、今日の内容は「親友の残り時間」と題して、豊島君という友人のことを書いている。社会のことでもなんでもないが、この友人は膵臓癌のステージ4で残り少ない時間の中で本を書いていて、その本の宣伝のような記事。よほどの親友だったのだろうが、それがどうした。何が言いたいのか、言いたいことはこの本を読んでくれと言っている感じ。二年後に迎える還暦までは生きられないとしている。自分もステージ4と診断されたがん患者だが、前立腺と膵臓では違うのだろうか。昨年亡くなった翁長前沖縄県知事も膵臓癌だった。
自分も、癌がこれ以上悪化したり広がったりしないように甘いお菓子は節制しておいたほうがいいのかも。