天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

精進料理 at 高尾山

 かねて連絡をしていた留学生のKさんと、9月から半年留学に来たKさんの友人(Yさん)を連れて高尾山に登った。Kさんとは蘭州以来何度も会っていて、友達気分。
 せっかく高尾山に行くなら、薬王院の精進料理を食べてはどうかと数日前に電話をしたら予約が取れた。せっかくなので、3人ではなく一昨日一緒に六本木のライブハウスに行った友人を誘ってみたら、高尾山は初めてなので行こうかということになり。4人で乗る電車を決めておいて高尾山口駅で待ち合わせた。
 最初の写真は、高尾山の天狗。

麓から歩いて登り、ほぼ予約した時間に着いたが、お部屋の支度ができるまでと通された待合室の床の間。中国からの二人は、畳の部屋で座って食事は厳しいものがあるだろうと、いす席を頼んだら、個室はみな椅子になっているとか。この待合室で畳の雰囲気を楽しんだ。

そして席に着く。
 
席に着くと、箱膳の蓋の上にそれぞれありがたいお言葉を書いた紙と、美しい鳥の絵ハガキが乗っていた。私の箱の上には「人の話をよく聞く」と書かれていた。Yさんには「己に厳しく」とあり、それぞれ思いたることがあると、ひとしきり盛り上がる。

蓋を開けた料理の全貌。せっかくなので、高尾善という名のついた高級バージョンを頼んでおいた。お品書きはあるが、当然季節により変わるという但し書き。二の膳の天ぷら(写真右下)の黄色く見えるのはほおずきの天ぷら。メニューにないもので、初めて食べた。ほんのり甘くておいしかった。

箱の中身をアップするとこんな感じ。こちらは、料理人の工夫がしのばれる”もどき”シリーズ。うなぎ擬き、燻チーズ擬き、牛しぐれ擬き、さらしくじら擬き、まぐろ擬き、レバー擬き。写真のどれがこれらの名前がついているか、ほとんど判ると思う。

はっきり言えば、擬き料理の味は本物には勝てない。こういう料理をお坊さんたちはいつも食べているのか、というとそうではない。ふつうは一汁一菜の粗食。何か祭りごとの行事があると、料理人が動物性の食材を一切使わないで、こういう擬き料理を含むご馳走を作るということだ。
 お茶もおいしくて、帰りに土産物屋で茶葉を買った。茶葉といっても、ハーブティーで、ドクダミ、クコ、クマザサ、等々18種類の草花を使った健康茶。次は、平日に提供するという蕎麦ご膳を食しに来ようかな。