天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

二胡的生活

 二胡友達の一人が、新しく二胡を新調したいというので、買い求めに行くのにつきあっった。場所は赤坂。昼前に待ち合わせて、俺のフレンチ・イタリアンという店でランチしてから。その二胡屋さんに行った。
 二胡屋といっても、マンションの1室。看板も何もない。友人がどうしてそこを知ったかというと、ヤフオクなどのネット販売で見たそう。
 店を出せばコストがかかるが、ネット販売なら売るものさえ持っていれば、売ることができる。しかも、店の経費が掛からないので、同じものでも安く提供できる。
 友人は、二胡の小物をそこからネットで買っているが、二胡本体はさすがに現物を見なくては買えない。というので、見に行くのに私が付き合った。
 売っている人は中国人で、二胡の指導や演奏もやっている。今日まで知らなかった人だ。
 私の先生が扱っている二胡と同じ製作者のものが、もっと安く買えるのというので、そこで今よりもいい二胡を買いたいという希望を友人は持っていた。しかし、行ってみると制作者は別人であるが、親と娘ということだった。どちらにしても、実際の制作はそこに納品する業者がやるらしい。1年に1万本は作るということだ。驚きモモノキ!そんなに売れるのか。中国の楽器で、広い中国。人口も多い。日本の二胡人口の比ではない。蘇州や台湾に二胡の制作者が多くいそうだが、作るのは蘇州二胡という種類。今日の二胡屋さんの話では、北京式は減っているらしい。
 友人は目指す素材の紫檀やめ、予算の範囲内の老紅木のいいヤツを買った。

 二胡を専門で取り扱うので、いろいろ説明をしてくれた。やはり一番高級なのは印度紫檀で、その代用品のアフリカ紫檀は大したことがないらしい。問題は蛇皮だが、高級なのはうろこが大きいものだそうだが、うろこの数は音色には関係ないとのことだった。
 一緒になって、いろいろ試し弾きさせてもらい、低音二胡も見せてもらった。弦がスチールではない、絹糸の二胡を初めて見た。
 この二胡屋さんは、大久保で二胡の指導もしているとのことで、試し弾きがどうりで美しい音を出していた。日本で二胡を仕事にしようという明確な目的をもって活動しているらしい。それだけ日本は二胡的には市場として成り立つものがあるのだろう。
 同行者の私にも、調弦の調整ねじの新型と、鹿皮のすべり止めをプレゼントしてくれた。こんなもので儲けるつもりは無いらしい。
 自分も先生のおかげで、余生は二胡で過ごさせてもらおうとしている。こういう中国の好青年と知り合いになれてよかった。