昨日は恵比寿まで行った。久々の恵比寿。ここに勤務していたころが懐かしかった。その懐かしい恵比寿で、チェンバロと二胡のコンサートがあるというので、申し込んでおいた。
主催したのはベルギーの王立美術館の認定解説員という肩書の人。
ゴッホの死の真相について調査したことを語るのが目的だったみたい。こちらは二胡とチェンバロに惹かれて行ったのだが、ゴッホの話も興味深かった。耳切事件は何だったのかとか、芸術家の理想郷を求めてゴーギャンと同居したが、しかしてその実態は、ということとか。
自殺したピストルはどのようなものだったか。なぜ急所の心臓を外して撃ったかとか。
いずれにしても、ゴッホは一途な芸術家だったことがわかる。
さて二胡の方はというと、演奏したのは姜暁艶という、大連出身で広島に根拠を置く人だった。この日の話がヨーロッパの画家なので、曲目はカノンから始まってクラシックが多かった。ゆったりと二胡らしい音で、ゴッホの話が面白かったことも含めて期待以上ではあった。
彼女のCDのほか、本があったので、そちらを買い求めた。「幸せへの扉」と題する本が面白くて一気に読んだ。
この人は特異な経歴で、5歳から二胡を習っていたものの、学業も負けず嫌いで医者になった。そこで日本に研究留学の機会を与えられて来たのが広島だった。そこで大学院まで出て、日本の博士号をとったが学生をやっている間に二胡を引く機会があり、また仏教徒の出会いがあり、現在は二胡教室と演奏に加えて仏教に基づいた話をしているらしい。
その催しが明日、築地本願寺銀座スタジオというところであるので、行ってみるとにした。
今日は今日とて、高円寺で沈琳先生が「鎮魂」という変わったコンサートに出るので見に行った。やはり二胡は先生の腕が素晴らしいと思って帰ってきた。というわけで3連ちゃんで二胡を聞きに行くことになった次第。