一度ちゃんと読んでみようと思っていた「徒然草」。ビギナーズクラシックス、日本の名著シリーズの「徒然草」を読んでみた。誰も昔、教科書でさわりを学習した。いろいろと評価が高いので、つれづれなるままに読んでみたというわけ。
著者の吉田兼好の「吉田」は屋号のようなもので、正式な苗字は卜部。官僚だったのだろうが、政変に伴い先がないとみて出家し、いわゆる世捨て人となった。
世捨て人などというと、ねんかうらぶれた感じがするが、今風に言えば引退して悠々自適の暮らしになったわけだ。
恵まれていたのだろう。
恵まれたおじさんが、世の人間模様をあれこれと書き記す。この書物が評価されるのは、13世紀末から14世紀にかけた時代にこうしたものが書かれたということであろう。
そしてそこに描かれた人間模様は今と変わらぬ人々の姿が浮き彫りにされている。更に、歴史的な資料としての意味合いもあるだろう。
ま、とりあえず読んだ。といったところ。もう少し心を傾けて読む本があるはず。
今日は、「平和は選択肢ではない」とキャッチコピーが東京新聞に出ていた講演会に行ってみた。ほかにもいろいろ集まりがあったが、行ってみないと分からない感じの集まりを選んだ。政治的な話かと思ったら、きわめて宗教的、スピリチュアルな話だった。これはまた後日整理しよう。