正月にミャンマーに旅行に行った方から、アベヤダナーというお便りをいただいた。
旅行中までアベはヤダと思うほど安倍ぎらいな方か、と思いきや、そういう名前の寺院があるのだそうだ。写真の説明記事の通り。
上の丸っこい文字はミャンマー文字らしいが、下の英語でははっきりAbe-Ya-Danaと書いてある。11世紀の王妃の名前にちなんだ寺院らしい。
ミャンマーといえば、スー・チーさんの国で、今はロヒンギャの難民への対応が問題になっている。が、旅行の印象は平和な落ち着いた国で、物価も安いとのこと。私も民度が高いという印象があり、一度行ってみたいところ。
それにしてもアベヤダナー。
東京新聞の日曜のコラムは今年も山口二郎氏。ズバリのメッセージがいいので、愛読している。
「忖度による自縛」としている。沖縄の辺野古基地建設は、日本政府が勝手に進めていることであり、米国側では「日本は民主主義の国であり、国民が選んだ政府が新しい提案を持ってくるなら、それもあるだろう。ボールは日本の側にある」としている。
新しい提案の一つが県外移設だった。鳩山内閣の時にそういう議論がされてボツになった。米国と話す前に、移設先候補の県が受け入れを認めない。
安倍政権は、そういう調整すらもしないで、沖縄を犠牲にして米国にしっぽを振っているというわけ。
本来は、沖縄にあるような規模の米軍基地が日本にある必要がなくなっている。そのことを米国に指摘して論議するのが正道だ。
「忖度による自縛」は今に始まったことではない。太平洋戦争で国を悲惨な状況にしたいきさつそのものだ。原発事故もその通り。本来はこうだろう、という正道を個々には「そう思っていた」と後になってから言う。知恵のない為政者に対してものを言ってゆく正義感に欠ける人間ばかりということだろうか。ものをいう人は官僚機構からはじき出されてしまう。日本がそういう国なのだ。
市民運動は、何を言ってもはじき出されることはない。もともとどこにも属さない人たちの集まりであり、活動だから。ただネトウヨ達の嫌がらせがあるが。
なのでこの市民運動がもっと盛り上がる必要がある。が、韓国やフランスのようにはなかなか盛り上がらない。無関心のなせるところ。気づいた時には遅い。「緊急事態条項」などを通してしまったら、明らかに日本は戦前と同じ状態になる。それがどういうことかすら分からない人間が多ければこの国は救いようがない。