天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

4 いじめるな! 香山リカ、辛淑玉

 朝から雪が降りだした。3月の雪は珍しくはない。こんな日は雪降る中で露天風呂がいいかと行ってみた。車も暫時屋根付き駐車場に退避させられるし、と思って出かけたら朝から混んでいた。子供までいて、なんだと思ったら今日は春分の日で休みだった。
 話は本の事。「いじめるな!」というタイトルの言葉は、いじめる側(加害者)に向けて発せられている。
 最近いじめによる自殺が増えている。子供の問題だけでなく、パワハラや差別などもいじめの一種。精神科医香山リカさんと、差別と戦っている辛淑玉さんの対談本。

 いじめは、個人の問題というよりも社会の問題。社会構造がいじめを生む要因となっている。企業のグローバル化による競争激化のせいで、子供の世界にまで競争原理がはいってしまった。
 香山リカさんは、精神科医として個別相談に乗るだけでは問題解決にならない。この日本の社会が問題だとして、最近は野党支持に回っていろいろな場面で活動されている。今週も八王子で講演会があったのではないか。
 辛淑玉さんは過激に差別と闘っていて、各地で講演をする。それでヘイト軍団の対象となってしまい、具体的に様々な嫌がらせや脅しまでうけるようになったので、日本を脱出してドイツに滞在しているらしい。
 ヘイトスピーチをする連中こそ、自分たちが「負け組」であることを認めないために、さらに攻撃の対象を作って憂さ晴らしをしている。権力者の側にいることで自分たちを正当化し、政権にうまく操られているともいえる。
 今日の新聞(東京新聞)の筆洗というコラムで、文科省名古屋市に前川氏の講義内容を問い合わせた背景には自民党議員二名(赤池誠章議員、池田佳隆議員)が背景にいることを報じている。安倍政権に批判的な前川氏をいつまでも「法令違反の人」などと呼び「法令違反の人が教壇に立てるのか」などと言ったらしい。これが「事実だとしたら自民党文科省のいじめである」と結んでいる。彼らは文科省の調査の報道がされると姿を隠しているらしい。安倍政権にはどうしてこんな姑息な人間ばかりが集まるのだろうか。
「いじめるな!」という表現は、政府自民党に向けられていると言っても言い過ぎではないでしょう。