Little Tern (リトルターン)
五木寛之氏が訳した本。ブルック・ニューマンという人の作品。絵本と言ってもいい。絵を描いているのはリサ・ダークスという人。
リトルターンというのは、鳥のアジサシのこと。
地上でちょこまかしているうちに、空に飛びあがることができなくなってしまったアジサシの話。
あせれば焦るほど飛び方が分からなくなる。開き直って、地上を歩き回ってそこにいる者たちを友達にするのもいいものだ、と無心になったときに体は風に乗って大空に舞い上がっていた。
人間に例えると、社会への適合性を忘れてしまって引きこもりになってしまった人が、ふとしたきっかけで外にでて普通に行動している自分を発見、といったところか。ほぼ全ページに絵の具のにじんだきれいな水彩画が目を楽しませてくれる。
前回読んだ五木氏の本に紹介されていて、ちょっと読んでみたくなった。
やはり五木氏の翻訳による「かもめのジョナサン」と対比して、あとがきに右脳的な物語だと氏は評している。
世の中があまりにもアホクサイことばかりなので、ワシも引きこもりたくなるわ。もり・かけ隠しの解散総選挙。民進党が迷走している様子に、今なら勝てるとどこかのアホのささやきに乗って、新内閣の所信表明もしないで解散する。自民党内にも、解散の理由を国民に知らせた方がいいというけん制意見もでているとか。
トランプと、ロケットマンの舌戦もアホクサイ。自国の国民の生活をどう考えているのか。この状況下においてさえ、トランプをよいしょすることしか知らない日本の首相は最低。
ここは、ロシアか中国に冷静な仕切り役をやってもらわないと収まりが付かないだろう。
国内の問題については、アベソンゾーの目論見が外れて、野党が共闘して自民党がぼろ負けになることを願いつつ、病気療養を理由に引きこもろうかと考える。