天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

30 路上の国柄

 この本は、看板をネタにしているstantsiya_iriyaさんのブログのことをを書いたら、GAEIさんが看板といえばこれを思い出すと紹介されていた本だ。面白かった。

 ゆらぐ「官尊民卑」というサブタイトルがあり、「官」をからかった感じの書きぶりと、日本だけでなく海外の看板も見ながら、日本のヘンな点を面白可笑しく書いている。
 官の権威が揺らいでいるといっても、ここで指摘されているように、日本人は官=体制に弱いところがある。順応しやすいといえばそうだが、自分で考えないで、お上のいうことに従っていればいいさという態度。
 お上にも大中小、松竹梅、地方と中央官庁とがあり、ランクが違う。
 ランクの上のお上にはなかなかたて突くことができない。民主主義が根付かない国柄になっているようだ。
 民主主義ってなんだ!というシールズの叫びが聞こえる。彼らも解散したようだ。別に解散しないで続けていてくれていいのに。人数が集まると、ひょっとして組織運営がむつかしいのかもしれない。利益を求める会社でもないし、イデオロギーや宗教による同一性のある集まりでもないので、組織にはなりえないのかもしれない。
 しかし、民主主義を実践することがどういうことか学んだ彼らは、日ごろ寄り集まっていなくても、必要な時には連帯できるように成長しただろう。
 お上の立てる看板にもくもくと従っている日本人のままでは、真の民主主義を推進することがむつかしいかもしれない。官尊民卑がゆらぐとしているのは、期待を込めてのことだろう。
 ちゃんと学習しなくっちゃ。お上の流す公共放送で洗脳されて、その日暮らしをしていると、今の平和と豊かさを失ってしまう危機に気づかなくっちゃ。