天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

うれしいこと

 今日、帰宅すると中国から郵便物が届いていた。待っていたものとはいえ、こんなに早く届くとは思わなかった。何かというと、自分のパスポートだ。
 なぜパスポートが中国にあったのか、というと中国に送ってあったからだ。
 実はこの前中国に行ったときに、二胡屋さんでいい二胡があまりに安いのでインド紫檀二胡を買ってしまった。しかし蛇皮を使った二胡は、ワシントン条約の対象になるので普通には持って帰れない。中国当局の許可証を得る必要があるが、それが申請してから二週間はかかる。まず申請書を整えるのも結構煩わしい。
 そこで、中国の知人にパスポートのコピーを渡して、申請する作業を頼んで、二胡を預かってもらっていた。そうしたら申請にはパスポートのコピーではなく、実物が必要なので送れというメールが来た。
 中国にパスポートなんか送っていいのだろうか。と、ネットで調べてみたところ、韓国との間では送って戻してきた実績が確認できた。しかしこれは家族の間で行ったことで、郵便は大丈夫だったというだけ。中国に関しては、そもそもそういうものを送るもんじゃないという意見が見られただけ。

 ではどうするか。日本から送る分には書留扱いにして送れば届くだろうと思った。EMSというシステムがある。しかし戻りが問題だ。まず相手が確実に他のことに悪用しないで返送するかどうか。中国側の郵便事情はどうなっているかわからない。
 しかし送らなければ手続きは止まる。また今度行ったときに自分でやるという手もあるが、2週間ほど滞在しなくてはならない。そこでリスクを承知でパスポートを送った。今まで付き合ってきた相手を信頼しない理由はない。国が違っても信頼関係があれば平和が維持できる、と頭でわかっていても実践しないことには結局は口だけではないか。
 その結果、何の問題もなく送った三日後に届いて、先方で書類を作って申請書を出してくれた。パスポート持参だったのでその場で9月9日には許可証が発行される、という保証書が渡された。その足で、中国側で郵便局に行って返送手続きをしてくれた。その時に電話が来て、送り方に2通りあってすぐに必要なければ安いほうでいいか。必要なら200元以上する手続きをするが、すぐに使わなければもったいないので安いほうにしたいと聞いてきた。
 確実に届くなら時間がかかってもいいと答えると安いほうにしたらしい。20日はかかる、と言っていたのが実際は10日で届いた。それが今日の出来事だった。貼ってあった切手は17元。普通の書留で、ネットで状況確認ができる仕組みだった。
 これで手続きもできたし、それ以上に中国との庶民レベルの信頼関係が深まったように感じた。それがうれしかった。