天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

平和を愛する文化祭

 11月の20、21日で八王子平和を愛する文化際がありました。今年で第18回だそうで、自分が参加するのは2回目。日中友好協会八王子支部として参加している。支部ができて10年なので、こちらの文化祭のほうがそのずっと前からやっていることになる。原水協だとか、9条の会だとか、そういう平和維持に意識の高い市民団体による共同開催だ。




 自分は参加したといっても、二日目の午後に日中友好協会の展示室で案内役を手伝い、我々の理事会仲間であり、八路軍従軍看護婦をしていた経験のある池田さんの話を聞いたくらいだった。しかし、今年の展示室は盛況だった。
 展示は二種類の内容で、一つは「一日本兵が撮った日中戦争」という写真展だった。これは村瀬守保という人が従軍しながら自分のカメラで写真を撮っていたものだ。村瀬氏は1988年に78歳で亡くなっているが、その写真が遺族の方から提供され、日中友好協会の本部でパネルに作成して各所で展示会を開催しているものだ。
 この写真はすごい。南京事件がでっち上げだなどという輩は、これを見てなんというだろうか。日本兵が写している現実にあったことだ。死体の山、連れてこられる慰安婦たち、日本刀で切られた死体などなど、3000に及ぶ写真から50枚を日中友好協会で展示用のパネルにした。
 村瀬さんのメッセージもある。
「2年半の間、中国各地を駆け巡り、多くの戦闘に参加して参りました。そして戦争の空しさ、悲惨さをひしひしと胸に刻み込んで参りました。何故、人と人が殺しあわなければならないのでしょうか。何の関係もない、婦人や子供たちまでも含んだ住民を、何の意味もなく虐殺することが、国のためという一言で合理化されてしまうのです。
 しかも、これに反対する者は、国賊だとして抹殺されてしまいます。
一人一人の兵士を見ると、みんな普通の人間であり、家庭では良きパパであり、よき夫であるのです。戦場の狂気が人間を野獣に変えてしまうのです。
このような戦争を再び許してはなりません。戦前の軍国主義が、今じわじわと復活、浸透しようとしております。
平和を守る事こそ、次の世代にたいする私たち国民の責務ではないでしょうか。
 もう一つの展示は、中国の書画だが、これを書いて送ってくれているのは、青島の近くで起きた住民虐殺の記念館を作った人だ。そこに日本語教師として行った方と交流があり、次々に作品を送ってくれるらしい。
 一番下の写真は、中国共産党八路軍従軍看護婦だった池田さんのお話の様子。池田さんは体調を崩しているにもかかわらず、タクシーで会場まで来てくれた。話はご自分の育った環境から始まったため、時間内では足らずに次回に持ち越しとなった。集まった人たちからは、その次回の話を聞きたいので、やるときはぜひ案内をしてくれと頼まれた。
 折しもフランスでテロが起きて1週間。こういう活動の大切さを感じる次第。