天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

八王子アクション

先月30日に引き続き、今日も八王子駅北口で集会があった。前回に引き続き戦争法案を絶対に阻止しようという市民の集まりだ。前回は雨の中だったが1200人の市民が結集した。


今回は、今週中に強行採決の動きがあるというので、急きょ再結集が計画された。決まったのがほんの1週間前だがそれでも1000名ほどの人たちが集まった。集合は16:30だったが、主催者側は朝から行動開始し、途中国会前を往復したらしい。
今日の集まりは、明日国会議事堂前に集まろうという前夜祭のような感じだった。進行は菱山菜穂子という女子。大学生の主張から始まり、高校生、中学生、また小学生の作文朗読まであり、自民・公明以外の各政党の代表、市民団体の代表、はたまた元陸上自衛隊のレインジャー部隊の隊長までが、法案絶対反対、安倍首相の退陣を求めてメッセージを語った。
元気な市議会議員の佐藤あずささんは、社民党党首の福島瑞穂さんのメッセージを代読した。

自衛官という人の話が印象的だ。日の丸に寄せ書きしたものを見せながらの話だった。


陸上自衛隊自衛官というのは14万人いるそうだが、そのうちレインジャー部隊に属するのは5000人ということだ。このレインジャー部隊というのは、有事の際に自らの命を投げ出して奉仕する決意をした人たちのことで、その訓練に入るときに命を失ったら棺を包むようにと日の丸に寄せ書きをするらしい。なので、生き残っているメンバーは皆こういうものを持っているとか。それにしても、集団的自衛権などでよその国の侵略戦争に加担して命を落としてもいいと決意した隊員はどこにもいない。
またこの5000人以外の13万5千人は、生活のための職業として自衛隊に入っただけで、よその国の戦争に巻き込まれる覚悟のある人間などいないということだ。それは、そうだろう。数十年前だが、父親の田舎の親戚という人が自衛官だったことがあったが、農家の息子のその人は、自衛隊に入ると月給をもらった上に運転免許をはじめ、いろいろ資格を官費でとれるというのでいただけ。数年でやめて田舎に戻った。こういう人は、よその国の戦争に出動しろと命令が出たとたんにやめるだろう。
ともあれ、いろいろな人がメッセージなり、戦う決意を宣言した。中で力強い決意が進行役の菱山菜穂子さんから聞かれた。今回の運動は60年安保や70安保の時とは違うんだと、やるだけやって政府の思惑通りで終わってはならないのだと。
今回の法案は、仮想敵国への抑止力だという説明を政府はするが、本当にそういう事態、すなわち日本が武力攻撃を受けるような事態が発生したときは、今まで通り個別的自衛権自衛隊のレインジャー部隊だろうとサラリーマン隊員だろうと出動命令が出せる。集団的自衛権に基づく出動はアメリカの侵略戦争に加担することであり、そういうことをすると日本もテロの対象になるということだ。すでに海外に働く人たちの身の危険が増している。フリーのジャーナリストの命が見捨てられた事件は記憶に新しい。
明日は国会議事堂前に集まる。八王子から行動を起こそうというのが、この運動の主眼とするところであるが、今日は全国のほかの地域でも同様の動きがあった。広島でもデモがあったようだ。ほかにもきっと心ある人たちが立ち上がっていると思う。
これだけの国民の動きがあるにもかかわらず、強行採決がされるとしたら、これほど国民と民主主義をバカにしたことはない。沖縄の基地問題にしても、危険なままの原発を再稼働させたことも、完全に国民の命を二の次にして、アメリカと軍事産業の利益を優先するのか。国民はいつまでもだまされると思ったら大間違いだろう。
明日は忙しいな。