世の中はバレンタインデー。チョコレートと縁がなくなってから久しい。世の中的にもバブルのころほど派手なチョコレート合戦は無く、おちついていてよろしい。それでもお菓子屋さんは趣向を凝らして、おしゃれなチョコレートを売ろうとしている。
そういうこととは何の関係もなく、今日は文京区区民センターというところへ行った。いつも、といっても最近なかなか行かなくなったが中国映画上映会をやる後楽園のシビックセンターのすぐ向かいにある、古くからある公共施設だった。そこで日中友好協会東京都連合会主催の「戦後70年・公園と映画のつどい」というつどいがあった。
映画は「終わらない戦争」と題した、5人の外国人慰安婦の証言映像だった。中国人、韓国人、フィリピン人、オランダ人と国籍はいろいろ。
中国における慰安婦のひどい実態は「ガイサンシー」という本を読んで知った。この本は山西省の出来事だが、それと同じことがあちらこちらで起きていて、その犠牲者は20万人とも言われている。
http://d.hatena.ne.jp/mm3493/20141202#1417525395
まったくひどい話だが、こういう出来事で犠牲になった人たちは、長い間その事実を隠して生きてこざるを得なかったし、それをいいことに加害者側も口を閉ざしたまま戦後50年が過ぎた。私自身そういうことは誰からも教えられなかった。慰安所というものがあったということは、今までもいろいろな映画の端々で知りえるところであったがその実態は明らかにされていなかった。
戦後70年を迎える今年、いろいろな形での戦争犠牲者の生存者はその多くが亡くなっている。しかしいなくなったことで問題が終わるわけではない。
中国が日本に対して正しく歴史認識をして、国家としてのけじめをつけることを要求しているのは、例えばこの慰安婦問題を国として認めようとしていない。しかし、この慰安所の設置は当時の軍が政策的に行ったことは歴然とした事実で、そこに地元の女性たちが強制連行されたことを認めようとしない。そういう日本の態度に世界は危惧の目を向けている。
ドイツは、アウシュビッツであれほどひどいことをしたその事実は世界に明らかにし、そのうえで二度と過ちを繰り返さないようにという動きをしている。しかるに日本は、こういう事実認識をしてきていない。歴史認識というのはこういう問題だったのだ。
映画の後の大森典子弁護士の話を聞いて、問題の所在がよく分かった。
特に最近、政府が意に沿わないメディアをつぶしにかかっているという事実だ。朝日新聞の問題がそうであること、今日の大森弁護士の話でよく理解できた。
この認識は拡散しなくてはならない。すでに、テロ対策などというマインドコントロールにかかっている人たちが多い。
今日は大森弁護士から大切なチョコレートをもらったな。もっと学習して、勘違いしている人たちにもわかりやすい言葉で、現在我々が直面している問題を書いていかなくては。最後に女史が慰安婦問題を論じたサイトを載せておこう。
http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20121119.html