天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

二胡 at 母校

 色々と日記に書いておこうと思うことがいくつか目の前を過ぎ去っていった。今週を振り返りながら書くと、まず二胡のこと。
 1日の月曜に、大学時代の友人二人と同級会的飲み会、つまり第1回忘年会だったが、そのうちの一人が母校で二胡の演奏会があることを事前に教えてくれた。そこで早速申し込んで行ったのが4日木曜のことだった。




 案内はOB会報に載っていたのだが、自分では見もしないでいたのを知らせてもらってありがたかった。
 高田馬場からバスで正門前まで行くと、夜空に大隈講堂の時計台がそびえていた。久々に来た。この建物は昔と変わらないが、周囲は綺麗に整備されていて、学生当時は雑然として学生運動などで荒れたところもある風景とは隔世の感があった。
 ともあれ、演劇博物館主催というので、はやとちりでまずは昔のままの演劇博物館に行くと、演奏会は小講堂のほうだという。しかしここではその演奏会にちなんでアジアの弦楽器を展示しているというので、まずは拝見。二胡の古いのやら、琴、それにインドや東南アジアの弦楽器が並んでいた。
 そこから大隈講堂の横にある小講堂入口に行くと、二人の学生が呼び込みのようなことをしていた。「中へどうぞ」というのでそれではと入りかけたが、雰囲気が違う。二胡ではなく、別のイベントだった。
 「二胡の演奏会はどこ?」と尋ねると、通りの向こうの別の場所だが、分かりにくいのでと入口まで連れて行ってくれた。学部の二年生だと自己紹介して、丁寧に対応してくれた。こちらの卒業年度を聞いて、驚いていた。そんなに古いかな。それはそうだ。彼は20歳で、彼が生まれるほぼ20年前に卒業しているのだから、化石のような人間に見えたのかもしれない。
 そうか、もう古すぎるのかと少々ガックリ感じながらも、後輩の学生が親切なのは嬉しかった。
 演奏会場は、小野記念講堂と呼ばれている場所で、昔はボロボロになっていた学生会館が綺麗になってその地下にあった。
 二胡を演奏するのは、教育学部4年に在学中の桐子という名の女子学生。下の名前だけを芸名として既に演奏活動をしている。私の通う孔子学院のイベントにも出ていたことがあった。
 私の先生に比べると、まだ学生だし10年ほどのキャリアの差があるし、こちらは日本人だしな、と思っていたがなかなかどうして。すっかり二胡の弾き手になっている。が、先生のレベルにはまだかな?
 そういうことは問題ではなくて、日本の若い女子学生が6歳の頃から心をこめて打ち込む楽器が二胡であるということ。自然に中国の文化に親しんでいる。いや楽しんでいる。これがとてもいい。二胡の音色を通して日本の若者たちが中国の文化を正しく評価する、そういう日本人が増えることを期待したい。
 演奏後にどうして小さい頃から二胡を習い始めたのか尋ねてみると、家の近くに中国人の先生がいたのがきっかけだったそうだが、そこから3人の先生に習ったという。大学在学中には1年間、北京音楽学院に留学までしている。本場の先生の指導も受けている。
 おじさんも、いい先生にめぐり合ったことだし、どこまでモノになるかやってみるぞ。また励みになる出来ごとだった。