天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

 歴史は繰り返す

 また三国志を読み始めた。はじめに読んだ三国志吉川英治氏の三国志だった。今度は陳舜臣氏のものだ。三国志は色々な人が書いている。北方謙三氏の三国志などは、さぞ読ませることだろう。
 ところで陳さんの三国志は、はじめに時代背景がわかるような書き方になている。要するに時の皇帝が贅沢三昧で、民が苦しんでいる。そこで世直しの黄巾の乱が始まる。
 中国の歴史は昔からこういうことの連続であった。そして今また、皇帝に代わる治世者の蓄財、官僚の腐敗、差別による民の不満が爆発寸前、と言う状態だ。
 皇帝と共産党とでは違うではないか、という意見があるかもしれない。しかし実情は違わない。昨日紹介した「中国自壊」の本の中では「集団皇帝制」とかなんとか上手い言葉で表現してあった。もはや、共産主義とか社会主義とかのイデオロギーの問題ではない。富と権力の集中とそれを維持するための体制が出来てしまったのだろう。そうなるとまたぞろ乱世になるのか。国内的にはもうなっているとも言える。
 国内問題として片づけるのか、人権問題として人類のレベルで考えるのか、時代は後者だろうと思う。