天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

台風一過

 台風一過などと呑気なことを言ってられない程、今回の18号は各地で大きな被害を出した。雨で川が氾濫したり、風でお寺が飛んで無くなったり、従来の台風のようにじっと通り過ぎるのを待つ、というようなものではないような有様だった。
 それでも、上陸から抜けるまで割合短かったのはよかったように思う。今日はうって変って見事な秋晴れだった。気象の専門家の話では、台風の中心から離れたところでも豪雨や竜巻などの突風は起きているので、広い地域での警戒が必要だ。
 さてこの川の決壊などは、「天災」だから仕方が無い。で済ませていまっていいのだろうか。水に関しては「治水」という言葉がある。アフガニスタンで中村医師が取り組んでいるのもこの「治水」だ。天然自然の水を人間が治めることが出来るのか、という声も聞こえてきそうだが、アフガニスタンで中村医師がやっている工法は、日本古来のものを取り入れている。昔から人間は水を上手く利用することで生活の基盤を作り、文明も発達してきた。
 長い歴史の中で、危険な場所と言うのは分かっているはずだろう。3・11の地震の際の津波の高さも実は過去に経験しているものだった。今回の京都の状況も、実は遺跡にまで洪水の記録があるほど、古代から水への警戒がなされていた地域だ。
 わかっていて対策を講じていなかった。というのは天災というのだろうか、人災というのだろうか。自然を分かった上で講じる対策を治水と呼ぶのだろう。
 原発や、お祭り騒ぎ目的のオリンピックにうかれているのもいいが、こういう地味な取り組みこそ、命を守る施策ではないだろうか。
 そういえば、今回規則ができて初めての災害特別警報というのが発令された。
「命を守る行動をとってください」とテレビで報道されたが、具体的にどうすればいいのか、その地域の誰かの指示があるので従へということなのか、よく分からなかった。指示待ちはよくない。従来の警報だけでは、皆慣れっこになてしまって動かないので、程度が大きいことを「特別」をつけて注意喚起をするのが目的と聞いた。で、どうするかは地域で日ごろ検討しておく必要あるだろう。