天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

リベラル21

 阿部治平氏の「チベット高原の片隅で」を読み終えた。旅に出る前に少しこの本を紹介したが、後半は過激だった。冒頭の部分では、チベット青海省で飼われている動物たちのことが述べられているので、なんだまた新聞の宣伝にのって買ったのは失敗だったか、と一瞬思ってしまった。ところがどっこい、徐々に確信に触れてゆく。
 チベットの暴動とかどうして起こるのだろうと、遠くのことでよく分からなかった。それがこの著者阿部治平というひとは、青海省の現場にいてチベットの人達の暮らしぶりから、漢民族との差別とか役人の腐敗とか目の当たりにしていた。そのレポートがこれ。
 なかの文章は、章から章へ少しつながりが悪い感じがしたが、最後の方に書かれていたところによると、これは「リベラル21」というブログに書かれていた文章を編集して本にしたものだった。
そのURLはこれ。
http://lib21.blog96.fc2.com/
 このブログは、色々な方が書いておられる。「私たちが求める社会は護憲・軍縮・共生をキーワードとするリベラルな社会です。」というのがこのブログの趣旨であるらしい。これにはまったく同意。更に「反原発」を入れてもらえば完ぺき。もっとも設立当初は東北大地震前だったので、そこを敢えて言っていないだけで記事の中にはそういう内容が含まれていることと思う。
 それにしても、チベット自治区およびチベット民族の人達が住む青海省の実情はすごい。まさに民族問題であり、マイノリティの文化が抹殺されようとしている。
 実は日本も他人事ではなく、かつて北海道でアイヌ民族に対して同様のことをしていたのだった。