天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

さようなら原発10万人集会

 代々木公園で開かれた「さようなら原発10万人集会」に参加した。原宿駅に降り立つと、駅前から会場まで人の行列が続いていた。
色々な団体が参加していて、「革マル派です」と機関誌の「解放」を渡されたりした。この団体はまだ元気だったのか。福島からの団体もいれば、坊さんもいた。
 メイン会場には開始定刻の12時15分には着いた。

小室等さんのライブから始まった。飛び入りで今やラジオでお馴染みの永六輔氏も車いすの乗って出場。ピンクのシャツの人が永ちゃん
 予定されていた呼びかけ者の面々が次々に壇上から、原発再稼働を許してはいけない旨のメッセージを語りかける。内橋克人さん、大江健三郎さん、坂本龍一さん、会場のおおきな顔の絵を描いた絵描きの人などの話を聞いていたが、梅雨のさなかとは思えない炎天下のサッカー場の真ん中では1時間くらい座っているのが精一杯。後は木陰に入って、落合恵子さん、瀬戸内寂聴さん、澤地久枝さんの話がスピーカーから流れてくるのを聞いていた。
 空には10機くらいのヘリコプターが旋回し、集会の様子を捉えている。そのうち1機は主催者側が飛ばしていて、参加状況の把握などをしていたそうだ。これによると、参加者総数は17万人とのことであったが、現場で見る限り流れている人々を延べで数えるともっといるように見える。しかるにテレビのニュースでは、警察発表7万人だったということだそうだ。
 大江健三郎さんは、原発反対の署名を総理官邸に届けたすぐ後に、野田総理関西電力大飯原発再稼働を認めたことに触れ、政府への信頼をまったく無くした様子だった。
 瀬戸内寂聴さんは元気だった。御歳90歳で、ご自分で「参加者の中では私が一番高齢だろう。今日は冥途の土産に皆さんに会いに来た」などと話されていた。人として生きるということは、他の人の為に何かをすることだとズバリ話をされた。一人では何もできず、存在している意味も無い。
 そもそも電力不足というのは真っ赤なウソであることは、色々なデータや事実から証明される。政府や電力会社の宣伝でしかないマスコミの言うことだけに惑わされてはならない。また、関西電力が再稼働させた理由は「経済」だ、という人がいた。
 原発を停止して廃炉にすると、その資産的価値がゼロになり、電力会社が破たんするというのだ。そういう都合で、未来に禍根を残す原発再稼働がなされたのか。
 会場からのデモ行進の列は延々と続いた。これが国民の声そのものなのに、民主主義政治であるはずの日本が、一体どうなっているのか。呼びかけ者の人達は、この運動は原発が止まるまで続く。止まるまで更に運動が盛り上がるのだと発言する。