天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

現在進行中

 現在進行している出来ごとに、アメリカのデモがある。アメリカの各地で格差是正や雇用対策などを求めてデモが進行中。
写真はCNNから掲載。ウォール街から始まったデモが各地に広がったらしい。マイケル・ムーア監督やオノ・ヨーコが賛意を表明しているらしい。この問題は他人事ではない。日本もそうだし、お隣中国もそうだ。
 中国と言えば、月曜から三夜連続でテレビでやった長江の三峡下りの番組。今日は旅人阿部力氏がコンテナ船に乗って長江を下った。その船長の言だったか、中国は発展したけど格差が広がったと話していた。中国の人たちもそういう認識なのだ。中国の場合、都市と農村の格差は大きい。都市部の勝ち組がどんどん裕福になるので、その差は広がるばかり。
 この番組の1日目に出てきた雲南省シャングリラに暮らす18歳の少女ツームー。一昨日のこの日記にも書いたが、小学校を出て(実は途中だったらしいことが今日わかった)毎日働きながら、今は1日30元(400円くらい)の現金収入の為に観光モデルをやっている。その彼女が番組の最後のところで、上海に来た。阿部が誘ったときは、周囲の反対があって諦めていたが、とうとう来た。これは番組的に大いに効果のあるやらせに思えてならない。一昨日の時点では、行ってみたい上海に行けなくてかわいそうと思う一方、あんな素朴な生活をしていて、上海を見て都会にあこがれるようになり、ありがちな拝金主義に汚染されてしまうのが心配だった。
 しかし、彼女は故郷に帰りそこで民宿をやることを夢として生きてゆくことにした。泣ける。こういうのをどう見たらいいのか。「足るを知る」ということが大切ということなのか。
 では、格差社会を不満としてデモをするのはどういうことか。同じ都会暮らしで、同じように仕事をしていて、たとえば方や派遣で方や正社員。この収入格差が大きい。下手をすると派遣社員の方が仕事ができるということさえある。そういうアンフェアな社会はいけない。徹底的にいけない。人間の基本的尊厳にかかわるものを求めてのデモには賛成。
 世界では色々なことが同時進行だ。自分の周りでも、小さなことでも色々と進行中。ひとつひとつに丁寧に、冷静に、真摯に対応したいものだな。そんな優等生はなかなか出来ないが、足るを知って暮らしている人たちがいることを忘れない事か。