天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

八王子中国百科検定講座

《中国の実像にせまる》講演会
講師:徐 一睿(専修大学経済学部准教授)
日中友好協会の八王子支部で、9月に予定されている「中国百科検定」のための学習会として開催された。
今日は、八王子市のイベントと重なり参加者の数が心配されたが、開場がほぼ満席になるくらいの入りだった。



講師の徐先生は、ちょうど我が息子の年代。1997年に来日、二年後に慶応大学経済学部に入学。そこで博士課程まで卒業し、博士号を取得している。上海出身の好青年だ。
今日は次のような切り口で中国の現状について話をしてくれた。
①中国の格差問題
②土地バブル問題
③政治選抜トーナメント
上海出身であることがよかったと、自らの体験や交友関係の話を交えて話を進めてくれたので、1:30から3:30までの2時間、休憩時間をとる暇もなく皆話に聞き入った。そのあとも、4時過ぎまで真面目に質問をする人たちにまっすぐ答える様子は、若い学者らしくとても好感がもてた。
話のすべてを詳しくは紹介できないが、中でも興味深かったのは、格差の問題。中国で格差が広がっているというが、日本で広がる格差とどう違うのかということ。中国では格差の底辺にある層も、時系列的にみれば生活は改善してきている。底辺がいつまでも底上げされないで、一部の層だけが裕福になってゆくのは問題が生じる。特に、時代とともに底辺の層がさらに下がるような状況では問題が大きい。
日本は、年収200万に満たない若者が増える一方で、60歳代の高齢者は一番おかねを持っている。中国の格差と日本の格差とでは、ちょっと状況が違う。
中国では、ラッキーだった人たちが富裕層になっているケースが多い。土地バブルに乗った人たちだ。
あと、中国のことを考えるとき、その人口が14億人であることを考慮して物を判断しないと見方を間違う。ということが何事につけてそうであると、強調されていた。
今日は、先日購入したビデオで講演を記録させてもらったが、編集と媒体の移動技術の習得がまだなのでここでは披露できない。もしも公開する場合には、ご本人の了解を取らねばなるまい。しかしなにしろ長時間なので、主催者側の記録とするか、うまく編集して見直したらまた内容をここで紹介していくことにしたい。