天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

10月はニイハオ

 「你好」中国語の簡体字でニイハオ。パソコンによってはニイの字が見えない方がいらっしゃると思う。携帯ではまず無理。ニイハオがどうしたかと言うと、「まいにち中国語」というラジオ番組がまたニイハオから始まった。これは6カ月が1サイクルなので、4月から9月で終わり。10月から新しい面々で再開。会話の初歩はニイハオから始まり、母音や4声の練習が始まる。何回これをやっただろう。しかし中国語の基本は発音にある。多少できると思っても基礎に帰って復習することはそれなりに意味がある。写真の花は、朝ラジオを聞いている喫茶店の席の眼の前にある。造花ではなくれっきとした生花。ユリの花が香り豊かにこちらに首をかしげている。花は毎週かわるようだ。しばらくこの喫茶店で毎朝花を愛でながらラジオの中国語を聴こうと思う。
 テレビの方は7か月目に入っても藤原紀香さんが継続している。おっと今日は月曜日。夜11時から見るのを忘れないようにしなくては。
 テレビを見る時間は少なくなったが、今日はさっきまで1時間半の番組を見ていた。中国は長江の上流、チベットから雲南省の辺りを俳優阿部力が旅をする。雲南省チベット族で、トゥームーという18歳の娘が出てくる。生まれてから一度も切ったことが無いかと思われる長い髪を結い、民族衣装を着て子羊を抱きながら、観光客と写真をとる仕事をしている。1回5元(70円)。チップを含めて10元を渡そうとすると、そんなにたくさんいらないという。1日の売り上げは30元。小学校を出てから家事や畑で働きづめ。妹の学費を支弁するために現金収入のこの仕事をはじめたという。阿部が上海から半日でここに来たということが信じられない。飛行機に400人も乗って空を飛ぶことが信じられない。上海に100回を超す建物があることが信じられない。チベット仏教の経験な信者で、2週に1回はお寺まいりをする。
 阿部はこの娘に一目上海を見せたいと思うが、親戚の叔父の反対で行けなくなる。阿部が彼女を上海に誘った時、ずいぶん身勝手な話だが、行かないで欲しいような気がした。彼女が上海を見たら、そこの便利な暮らしを見たら、もう雲南省の田舎で親兄弟と子羊との幸せな暮らしにもどれないのではないかと思った。知らばければ幸せということがフェアなことかどうか、そこが一番悩ましい。我々はいい。全て知っていてその挙句田舎暮らしがいいと言って、定年後に田舎で暮らす人たちもいる。円高に乗じて海外に行く人すらいる。しかし、外の世界を知らないで暮らす彼女たち。幸福立国ブータンの人々も同じようなことだろうが、外の様子も分かった上で、自分たちの暮らしが一番いいと思って戻るのならいいが、外に出て行って下手をすると都会暮らしで泥にまみれる。その選択の余地も無いというのはやはりアンフェアな気もする。
 実に悩ましいところだ。
そういえば、昨日の日記を見てくれた中国人の友人が「お前の写真は無いのか」とのメールをくれたので、私が混じっている写真をこっそり載せておきますね。