天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

終戦記念日

 日本では8月15日は終戦記念日で、今風に言えば「平和が戻った日」と言えない事も無い。中国では対日勝利の日なので、今日の中国情勢はどうなのだろうと思って便利なネットで調べてみた。目についた記事としては、昔のことよりもつい最近の高速鉄道の事故を反省する記事だった。
 たとえば、「この事故を21世紀の大躍進の挫折」としたり、「我が国は日本の警告を無視していた」と反省している。これは結構スゴイ記事ではないだろうか。
 大躍進を失敗と認めている。多くの人民を餓死させて、何も得るものが無かった大躍進の失敗と今回の事故を重ね合わせて見ている。日本の警告無視の方は、川崎重工の社長が「急ぎ過ぎてはいけない」と、安全を確かめながらスピードをあげてゆくようにかつて話していたのを、無視したのがいけないということだ。
 一方日本では、毎年この日に行う戦没者追悼集会が開催された。今年は地震津波の被災者の冥福を祈る趣旨で集まった人たちも多かった。死者の数で言えば、今年の犠牲者が15,000人であるのに対して、戦没者は、兵員と一般市民合わせて300万人を超える。いかに戦争が庶民を犠牲にしたものだったかが分かる。
 地震津波は天災だが、戦争は人災だ。まったくおろかな話だ、ということを人類はどこにいても、よくよく認識しなくては今後の世界は無い。
 66年前の8月15日は、この日を境に平和になったという、ハッピーな日とばかりは言えない。この後にソ連が進駐して、満州からの引き上げは困難を極めた。中国に残らざるを得なくなった人たちの不幸は、現代にも続いていることにも、思いをはせるべきだ。