天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

下雪

 雪が降ることを中国語では「下雪(シャーユエ)」という。今日は朝から一日雪だった。一日家に閉じ込められていることを楽しんでいた。閉じ込められて、やっと読んだ本は「失うことを恐れるな」栗原達男著。

 以前から何度か引用している本だ。1999年の出版なので、前世紀の本ともいえるが、そんなことを言ったら自分自身前世紀生まれの人間だった。冗談はともかく、そういう時期の本なので、21世紀に向けた著者のメッセージがつまった写真集だ。
 モノクロ写真と文章の組み合わせで2、3ページの記事が続いているので、一つずつパラパラと読んでいたが、1冊の本としての主張があった。弱き人間への愛情と、勇気ある人々へのエール、利己的な人間への捓揄が詰まっていた。
 タイトルにひかれて数年前に入手していたが、最後のところで栗原さん自身はタイトルについて次のように書かれている。
 −タイトル「失うことを恐れるな」は、・・・私たちの21世紀も、行動次第で、まだまだ捨てたものではない、という意をこめた。−
 「行動次第で」というところがポイントだ。失うことを恐れず、思うところを行動すればまだまだ捨てたものではない、ということだ。きちっと行動しなければ捨てたものになってしまうぞ、ということだ。