天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国の映画

 他でもない、石子さんの講演で語られたことだが、中国では映画が昔から人気があったということだ。中国では、昔からたくさん映画が作られていたことは、現代中国映画鑑賞会でも次から次に古い時代の映画が放映されることからも感じていた。
 何故か?中国では、昔であればあるほど人々は貧しかった。娯楽が無いということと、字が読めなくても映画は物語と映像を楽しむことができる。そういうことで、人気があった。というより、人が集まったのだった。
 石子さんは少年時代に、満州でその様子を目の当たりに見て来られた。その群集の一人だったのだろう。あまり大勢の人が集まるので、銀幕ならぬ、白幕の裏側からも見ている人々がいたそうな。そうだったのか中国!
 そうだったのではあるが、今の中国の国としての経済力はすごい。しかし、多くの庶民はまだまだ日常的にゆっくり映画などを見ていられない。私の友人などは、たまには映画を見るのだろうか。話の様子ではそういうことはなさそうだった。香港まで出稼ぎに行くようになり、今度は香港からマレーシアに行くらしい。なんてこった。
 マレーシアまで行くことを、どういう風に受け止めていいものやら。遊びに行くようでもあり、何かいい仕事は無いものかと見に行くのだろう。一般の海外旅行とは少し違う。進取の精神にあふれた華僑の血が流れているのだろう。福建人でなくとも中国の人は、皆多かれ少なかれそのような気質があるようにも思える。
 さて話は中国の映画だった。その、石子さんの話の中で、過去の中国映画で色々な理由で中国で放映されなくなったという映画も、現代中国映画鑑賞会でいくつか見せてもらっていることが分かった。
 そもそも文化大革命は、紅青夫人が映画界を弾圧したことから始まったと言われている。二流女優だった紅青は、上海時代に自分をジャケンにした映画人たちへの復讐を果たしたのだった。京劇俳優もひどい目にあっている。その模様を映画にしたものがあるが、これは中国では今も放映禁止になっている。
 そのような過去を踏まえて、当時の中国映画を見るとまた格別だ。次の映写会が楽しみではあるが、もしかすると中国旅行中かもしれない。