天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

富士登山競争第63回

 昨年に引き続き、富士登山競争に参加した。1年間10Kジョグを重ね、満を持しての参加で会ったが、タイムは昨年比でおちてしまった。このことは、帰りの道すがら色々と原因を考えてみた。五合目まで、ノンストップで完走したのだから、初期の目的は達成したものの、今後に向けては分析が必要だ。
 その前に、苦しみながら携帯で撮った写真を公開。

まず、これは参加賞のクリスタルキーホルダーと完走賞のタオル。

これは、馬返しというところのエイドステーション。ここがスタートから10キロの地点であり、ここまではジョグで来るのがいいのだが、すでに歩きを入れてしまった。とにかくここから先は馬の登るような道ではない。さて気合いを入れて登りに向かうと、また横断幕がある。

緑と赤の幕のコントラストが目に鮮やかだ。
ここで、追いついてきたお姉さんがやはり携帯で色々なもの、お地蔵さんとか石に刻んだ由来とかを撮っている。
「余裕だね!」と本音で声をかけると、
「私、今回初参加なんです。五合目が今回時間内だったら、来年は山頂コースです。」とのたまう。ゲロゲロ、若い人はいいな。顔と髪の日焼け具合から相当やっている人であることは間違いない。しばらくして前方に姿が見えなくなった。来年は山頂コース間違いないな。
 人のことを構っている余裕はすぐに無くなった。きつい登り坂。今読んでいる「BORN TO RUN」と言う本に、「トレイル(山走り)のコツは、1歩で行くか2歩で行くか迷った時は3歩で行け」というお言葉があった。荒っぽく作ってある丸太の階段を上るときに、この教えは参考になった。苦しみが和らぐのだ。でも、スピードは確実に落ちていることを、後になって知らされた。そんなことを実践しながら、上からもう下りてくるランナーに、「マイペースで頑張ってください。少しでも進めばそれだけゴールが近づきます」と励まされながら、来たことを後悔することだけは無いと自分に言い聞かせながら、とにかくゴールした。そこで休憩しつつ撮った写真がこれ。

ゴールの反対側は下の写真のように、しばらくバス停までの道のりが続いている。

富士登山に来ている団体さんがガイドさんに連れられているのに、何組もすれ違う。ゼッケンをつけたままトボトボ歩いていると、「お弁当でーす」と言って大きなおにぎり3個を渡される。3個もあると思ったが、結局食べてしまう。
 さて、タイムが昨年より悪くなったことの分析。
・今年は天気抜群で、8時半のスタートはすでに猛暑。前半で相当体力が消耗された。昨年は雨もようで涼しく、山頂コースは天候不順のため、ゴールが五合目で打ち切られるほどだった。
・1年ジョグの量を増やして頑張ったので、確かに足はゴールまでもった。ゴール後に下手に腰をおろして休もうとして足がつってしまったが、登っているときは大丈夫だった。にもかかわらず遅かったのは、つらい大股登りを避けていたせいかもしれない。
・足は持ったが、残り3キロくらいの石の登り道のところでは、目の前に白い星がチラチラしていた。よろよろとしながら、諦めて足だけ動かしていた状態が続いた。あれで相当スピードは落ちていたはず。
・さてあとは、競走と言いながら歩きが多い。ジョグそのもののスピード維持と上り坂ジョグスピードの不足。
 ゴール後の地点で、倒れてボランティアの医者や看護士さんに介護を受けている人たちがいたが、その会話を聞いていると血圧が下がって、心拍数が異常に上がっているあばちゃんが「富士さんを甘く見ちゃだめです。こんな状態では命を失いかねないですよ」と叱責されていた。その横で、私は足がつって転がっているところを見つけてもらって介抱してもらった。
 以上の反省を踏まえて、タイムが遅かった理由は、やはり富士さんを甘く見てはいけない、気象条件、自分のそのときの体調、前日からの食事のとりかた、そして年齢、などなど色々な要素が総合的に作用して結果が出ているのだ。
 アンチエイジング年寄りの冷や水になる前に、どこかでリタイヤしなくてはならないが、もう少し続けたい。富士さんをやるのであれば、以前のように高尾山のトレイルをやるくらいの練習をしなくては、甘く見ている口になってしまう。
 今後の人生の時間を何に集中するか考えつつ、走りはできるだけ続けたい。人の本能としての動きを維持するのだ。