天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

上海万博(2)旅の話<帰国編>

 さて、万博見学を終えた次の日、また浦東国際空港に行く朝の話。月曜なので、タクシーは渋滞に巻き込まれる恐れがあるので、やはり地下鉄で行く算段をした。あいにく朝から雨だったので、ホテルから最寄りの地下鉄の駅まではタクシーを呼んでもらった。朝7時前。地下鉄は動いていた。
 やれやれ、安心していると車内放送が入り、国際空港まで行くには乗り換えをしろと言っている。おかしいな、地図ではその路線はつながっている。降りたところで待っていれば遠くに行く列車が来るかもしれない、と思ったら大間違いだった。朝も9時にならないと空港までの列車は走らないことが分かった。ガーン、もっと早く分かれよ!
 途中で降ろされて、係りの人らしき人に「空港まで行きたいのだ」と言うと、「タクシーに乗れ」の一言。仕方なく改札を出ると、そこには白タクのお兄さんが待っていた。
「タクシーは空港まで119元かかるところ、80元で言ってやるので来い」という。タクシーの値段など乗って見ないと分からないので、
「80元は高い、50にしろ」と言ってみる。
「それはない、タクシーより早く走るから80で乗れ」と言う。
などともめながら、結局雨のショボ降るぬかるみを歩いて、赤いワーゲンのポロが停めてある駐車場に行って、その車に乗り込んだ。
「飛行機は9時半だから急げ」と言うと、めちゃくちゃのスピードを出して、他のタクシーなどは横から追い抜かしながら、信号も無視しながら、走る走る。おかげで、チェックインに間に合った。払ったお金は75元。広い国際空港の中で、間違いなくデルタ航空が発着するターミナルまで連れ行ってくれた。
 よかった!中国人はいい、と思った。昔、ニューヨークで帰りの飛行機に乗るためにタクシーに乗り、黒人ドライバーにぼられたことを思い出した。赤いポロに乗ったお兄さんは、あれでこずかいを稼いだのか、家族を養う金を稼いだのか知らないが、客も運転手も両方ハッピーであったと思う。
 その後、空港に着いてからチェックインを済ませ、出国手続きに行ったらどえらい人の行列。上海万博の展示館の前に並ぶ人の列と、同じ列がそこに有った。ここに並んでいては飛行機に乗れないかもしれない。日本ならチェックインした乗客が全員乗らないと出発しないが、ここは中国、飛行機はアメリカの会社、危ない!そこで、しばらく並んでから係りのお兄さんの方に向かって、搭乗券を振りながら合図をした。
「どうした、何だ」と来てくれた。搭乗券を見せながら「もうボーディングタイムだ」と言うと、「ちょっと待て」と言ってどこかへ行った。
 戻ってきて、また何食わぬ顔で交通整理をしているので、これはダメかと諦めてしばらくすると、彼が来て、「特別ゲート」の方に行くようにとのことだった。
 ということで事なきを得た。本当に、中国は行って帰るだけで十分に楽しめる。日本のさして面白くもない日常性から離れて、異文化を楽しませてくれる。そこに友達がいるのだから最高だ。
これは、上海一の繁華街「南京路」の夜景。