桂林旅行- その3-
桂林の旅の記憶が残っているうちに、報告第3弾。やはりきれいな景色をアップしながら、振り返り。
広州南駅から新幹線に乗って2時間も走ると、車窓から見える風景がだんだん写真などで見る桂林ぽくなってくる。ワクワクして桂林北駅という駅を降りる。この駅が今のところ広州からのターミナル駅になっているが、まだ先に延びるのだろう。駅を降りても何もない。タクシーの呼び込みのお兄さんが声をかけてくる。中国の新幹線の駅ができたばかりのときは、どこもこんな感じだ。とりあえず列車の発着ができる設備が整うと開業する。そこから次第にお店や、市街地に通じる地下鉄などのインフラが徐々にできてくる。開業時は後回しだ。
広州南駅ができたときもそうだった。もう数年前だが、武漢から列車に乗って広州南駅に着いたものの、周りには何もないばかりか、街中へ行く手段がタクシーかバスしかなかった。新幹線の駅というのは結構大規模に作るので、既存の市街地には作れない。少し中心から離れた場所に作るので、そこまでのアクセスが無いと結構不便だった。
今は地下鉄で広州のホテルから新幹線用の広州南駅まで行くことができる。
ともあれ、桂林北駅の周りはまだ何もない。観光案内の紙が貼られているのを見て、どこへ行こうかと思案。その前に旅行代理店らしき人が机を出して、スピーカーで「ヤンソー、ヤンソー、ヤンソー」とがなり立てている。
ヤンソーというのは阳朔という街の地名で、桂林から川を下ったところにある景勝地だ。皆さんのコメントによると、桂林より後に観光地化した場所で、クリントン大統領が来てからより知られるようになったらしい。そこまで乗り合いのマイクロバスと筏の川下りで行き、二泊した。
最初に川下りをしたので、二日目は「銀子岩」と命名された鍾乳洞に行ってみた。案内の写真を見て、鍾乳洞だろうと思ったわけだが、その昔日本で行った鍾乳洞に比べると規模が違いすぎる。中に入ると、ある程度まとまった人数が集まると、ガイドさんが順次説明しながら中へ進んでくれる。中国語なので、理解度半分としても大体見ればわかる。自然の造形がいろいろな形に見えるので、それぞれ名前を付けて、それにふさわしいライトアップがしてある。
色とりどりのライトアップは、綺麗なことはキレイだが人工的で少し興ざめしないでもない。
面白いのは入り口に「游了银子岩,一世不缺钱(銀子岩に遊びに来た人は一生お金に困らない)」とキャッチフレーズが書いてあった。何を根拠にそういうことを言ってるのか分からないが、来た人は喜んで帰るだろう。私も来てラッキーだったと思うから不思議。
さて翌日は広州まで帰らないと、その次の日には帰国のフライトだ。帰りの新幹線にうまく乗れないと飛行機に間に合わない。てなことを心配しながら桂林北駅までバスで戻ると、案の定切符売り場は人でごった返していたが、新幹線以外の在来線もあるようで、いろいろな行先の切符が売られていた。帰りの列車もほぼ満席だったが、当日券で十分乗れたので事なきを得た。
久々にちょっとスリルを味わう一人旅。次はどこへ行こうか。mklaoshiさんは、ベトナムへ陸路の旅がお勧めでした。行ってみたいが、十分に時間の余裕のあるスケジュールにしないと何があるかわからない。チベットもいいし。
問題は、そういう体力と気力がいつまで続くかだろう。二胡は引き続けるけど。ワイルドな旅はいつまでできるやら。