桂林旅行ーその2−
桂林に行くまでは一口に桂林は中国の観光地だという認識だけだったが、桂林という名称は桂林市のことであり、観光スポットは結構広かった。その中心的な場所が陽朔という街だ。中国の簡体字では「阳朔」と書いてヤンスオと発音する。中でも陽朔西街というのがどうも目抜き通りで、日本の軽井沢や湯布院などもお土産物などを売る店や、こじゃれたカフェのような休憩する店などがあるのと同じような感じだった。景観で名高い桂林だけあって、この街並みも一歩横道に入るとずいぶん歴史のある地域だということがわかる。
食べ物は「啤酒鱼」と書いた看板があちこにあって、この地域の独特の料理らしいことがわかる。日本語ではビール魚という意味だが、ビール付けにした魚なのか、ビールを飲ませて捕ったのか、ビールに合う味なのか全くわからない。百聞は一見にしかず。さっそくホテルで教えてもらったお勧めの食堂に行って注文してみた。食堂は謝三姐食堂という店で、啤酒鱼の他に「啤酒鴨」というメニューもあった。
啤酒鱼を注文すると、魚は大きいのがいいか、小さいのがいいか水槽で泳いでいるのを選ぶことになった。要するに啤酒鱼というのは、魚の種類や名前ではなくてビールで料理していることが分かった。
出てきた料理はこれ。
水槽にいたときは30センチくらいだった。川魚で元気よく、選ばれたら袋に入れられて頭のところをごつんとたたかれてキュンと逝ってしまった。かわいそうだが仕方がない。残さず食べて供養した。添え物はやはりご当地の竹。タケノコの若いやつ。本物のシナチク。
陽策の目抜き通り。
通りの先には、川が流れていて山も美しい。桂林の山川は水墨画の世界のように言われるが、どうしてどうしてこのように緑豊かな様子を目にすることができる。
もちろん川下りの時は水墨画の世界を堪能した。中国のお金の20元札の裏の絵になったという景色のスポットもあった。
裏通りには、こんな風情のある光景も見られた。
この地域は、もともと少数民族のチワン自治区なので、地元の民族衣装を売っている店は、私が好んで買う中国服とは一味違ったものが並んでいる。
この通りで、太鼓の音が聞こえるので見ると日本の鼓のような、パーカッションのような、中小さまざまな太鼓を並べて売っている店があった。地少数民族の楽器だろうと思った。たたいているのは服装は普通のレディで、創作音楽という手作り風のCDを売っていたので、ひとつ買ってみた。6枚入っていて50元。1000円てとこだ。持ち帰って聞いてみたら、中国人歌手の歌にギターの伴奏、それにこの民族パーカッション入りというものだった。中国のシンガーソンガーライター達と軽快なパーカッションの音が心地よい。
さて、川下りの写真。
4人乗りのこんないかだに乗った。ライフジャケットを付けて水面すれすれに流れるので結構たのしい。
まさに水墨画の景色が前方に広がる。
これが中国の20元。
今日の報告はこれくらいで。