天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

言論の自由

 中国も言論統制に限界が出ている。つまり、インターネットでの書きこみは取り締まりができない。ネット警察のような部隊が大勢いて、常にメールの点検や、怪しげなサイトが中国で見られないようにするなどの対策をしているらしい。
 しかし、健全なサイトに自由に発言が書きこまれることまでは規制できないのだろう。書きこまれた後に、不適切な内容であることが見つかれば消去や閉鎖という対策をするのであろうが、数が多すぎて追いつかない。で例えば、食品問題については日本側だけでなく、中国においても大いに問題視されているが、そのことを皮肉っている言葉が、唐亜明さんの本に出ていた。ちょっと紹介させてもらいます。(「」内は引用)
 「中国人の幸せな暮らし―朝起きると偽ブランドの服を着て、発がん成分入りの練り歯磨きで歯を磨く。それから、メラミン汚染の牛乳を飲み、ディーゼルで揚げた洗剤入りの揚げパンと、ジメチルアニリン入りの塩漬卵を食べる。
 家を出て闇で乗車券を買って出勤する。勤務中、重金属基準の100倍を超えた緑茶を飲みながら、株の情報を見る。
 昼食は同僚と一緒に。料理の食材は、下水道からとった油で炒めた避妊薬育ちの田うなぎと、DDVPをかけた白菜だった。そして、メタノール入りの酒を二杯も飲んだ。
 午後は会社を抜け出した。何をしてたかは秘密。
 夕方に、恋人を誘った。彼女は肉が嫌いなので、尿素で育ったもやしと、汚水池で漬けていたザーサイと、硫黄で漂白した蒸しパンを注文した。彼女はミネラルウォーターの瓶に入った水道水を、ぼくはホルムアルデヒド入りのビールを飲んだ。二人は、砂運搬船がぶつかって崩落した広東九江大橋のテレビニュースを見ながら、”今の生活はほんとうに幸せで気楽なもんだ”と語り合った。」
 ゲゲゲ。自分も中国に行ったときは、ここに書かれている食品はほとんど口にする。それらが全て汚染されているわけではないだろうが、汚染されていないことを確かめて口にする方法が無い以上、こういうものを摂取しているかもしれない。
 中国土産の食品は絶対口にしない、という先輩がいるが、こういうことを気にしていたのだ。中国の人自身がこういうことをネット上に書き込んでいる。こういう記事が広く多くの人の目につくことで、食品に対する監視が強まり、社会としての浄化作用になるのだろう。そういう意味で言論の自由はやはり大切。