天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

物の値段

 本日、古本屋を回って吉川英治三国志」の2〜8巻を購入した。なぜ2巻からかというと、うちの書棚に書店の紙のカバーをかけた文庫本が一から八まで番号が振って並んでいた。家内が昔買ったものと思われる。一冊目を手にとってみると「三国志」とあった。これはいいと一冊目を読み、二冊目を開くと「宮本武蔵」だった。ゲロゲロ、残りも全て「宮本武蔵」だった。その一冊目も確かにあった。カバーがないだけ。三国志の1巻がカバーをして並んでいたのだ。二冊目以降を探し回ったが無いことが判明。1巻を読んだ以上やめられない。そこで2〜8巻の買い物となった。当時の本なので、是非に古書で読もうと思ったわけ。
 近くのBOOK‐OFFでは無かったので、ネットで古書を探してみた。あるある、値段はなんと1円。ただし送料として1冊あたり340円が必要。まとめて大人買いをしようと入力したが、同じ店でも送料が節約できない仕組み。一体古本屋の店頭では1円で売っているのだろうか?大いなる疑問を解決すべく、今日は車で少し遠くの古書店まで出かけた。1件目で同じシリーズの2巻から7巻まで手に入った。1冊は340円で残りの5冊は300円だった。8巻は別の店に行くと350円で手に入った。仮にこれらの本をネットで注文を受けたら1円で売るだろうか。340円の送料は運送屋さんが全部とれば、本屋の取り分は本当に1円となる。
 よくわからない。店頭に行けば、平均単価はネットの送料込みの値段より安かったものの、1円や2円では売っていない。1円とか2円という値段はほとんど捨てるのと同じ。「捨て値」というやつだ。それを手に入れるのに340円を送料としてだれが払うか。同じような値段で、本屋さんが儲かったり、運送屋さんが儲かったりする。結局はそれくらいの値段でないと買い手がつかないということなのかもしれない。
 ほんとに不思議。これで経済が成り立つ。前にも書いたが、中国製の服が、日本で買う方が中国でよりも安い。しかも縫製などは管理が行き届いた工場で作られるためか、日本販売の安い方が品質がいいようだ。中国の方が日本より、金持ちの数が多くなっていることを忘れてはならないが、そうか、値段は売れればいいのだ。売れれば高くてもいいし、安くしても売れれば売れないよりいいというわけか。
 「三国志」のおかげで色々考えさせてもらった。