天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

古書店

 古書店といえば、東京なら神田。早稲田の方にも、高田馬場から学校までのとおりに何件もあった。昔はだが。
 今や古本といえばブックオフ。何でも安く買ってくれて、100円の本も沢山ある。昔ながらの古書店とは違い、あちらこちらのチェーン店が同じようなシステムで本を取り扱いっている。昔ながらの古書店とは趣が異なる。
 その昔ながらの古書店が、八王子にもあった。昔から駅前は買い物によく行ったものだが、ついぞ今日まで気付かなかった。間口が狭いせいでそれと探さなくては通り過ぎてしまう。が、この書店が日中友好協会八王子支部支部長のお店だった。明後日の憲法改悪に疑義を唱える講演会の前売り券がここに有ると言うので、午後の中国語教室の前にわざわざ行ってみたのだった。
 間口は狭いが奥行きが深く、神田に軒を並べる小さな店舗たちとは肩を並べる雰囲気だった。古書店というのはこういうサイズが標準だったのかもしれない。今のブックオフは広い。本以外に衣類や道具まで並べている店が多くなった。
 しかし、昔ながらに古書店は古書一筋。神田のお店たちは、それぞれ専門分野というのがある。中国関係の本やさんと言えば内山書店、といったように。そこへゆくと今日の古書店は専門性は感じられなかった。もっとゆっくり見回せば、特徴がつかめたかもしれない。それよりも気付いたのは、お店の奥で本の手入れをする人が二人。入口の方にはちょうど銭湯の番台のような向きで高い位置にお勘定する場所があった。
 何か発見した気分で、せっかくの訪問記念に講演会の前売券だけでなく、「鄭和」の伝記を見つけて購入した。262円という値段がいい。どうやってこの数字が出てくるのだろう。
 ともあれ、このあと中国語教室に行くとそこでも前売りを扱っている人が来ていた。