天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

唐 亜明さん

 私とほぼ同年代の中国出身の人。現在は日本で活躍されている。日本語が達者。苦労して日本語を身に付けた。彼の日本語の先生は、中国人を愛し結婚した日本人女性だった由。彼女も、唐さんも文化大革命では大変な苦労をしている。
 唐さんの「さくらの気持ち パンダの苦悩」を読んでいるわけだが、たまたまこの季節の子供の日のことが書かれていた。日本の5月5日の子供の日は、元々の由来は、中国の楚国の詩人、屈原を弔う「端午節」であるとのこと。やはり日本の文化は中国原産なのだ。
 ところで、中国の子供の日は5月ではない。6月1日がその日。「六一児童節」と言うらしい。この日を作ったのは、屈原とかの関係ではなく、中国建国の年、1949年に当時のソ連でこの日を「国際児童デー」とする決定がなされ、これをいち早く取り入れたということだ。つまり共産党が作った日だ。当面は共産党が中国の暦、風習などをリードしてゆくのだろう。
 さて、唐さんのことだが、若いころに中国で苦労して、縁あって日本に来て、よく日本を理解してくれている。日本語でエッセイを書いて、その思うところを伝えてくれるが、本家中国向けにも書いてくれているだろうか。美智子皇后の子供の物語を中国語訳してくれていて嬉しい。そして、以前読んだ「神なるオオカミ」の日本語訳者でもあった。この本はよかった。モンゴルに下放された青年の体験記のような物語だったが、唐さん自身モンゴルに下放の経験があるとのこと。大変だったろうけど、いい体験だったに違いない。
 私も、唐さんの逆バージョンで、中国語でモノを書けたらどんなにいいだろうかと思う。日本人が、日本人の思いを中国語で語りかける。そういうことをしている人は、いるだろう、知らないだけで。今から、自分でそこまでできるようになれるだろうか。なれないかもしれないが、よく考えると、ほぼ毎日中国語でメールを発信しているではないか。ちゃんと文法を身につけたら、書くことができるかもしれない。また、遠大な望みができてしまった。