天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

中国の問題

 今、中国の水問題を伝えるテレビ番組を見ながらこれを書いている。どこでもネットが使える無線LANは便利。テレビでは、黄河の水が減ってしまった原因について、水問題に取組んでいる環境保護活動家の楊勇さんが話している。水不足による問題は深刻だ。長江の水を黄河へ流すという膨大な計画も進行中。テレビ画面から目が離せない。
 しかし、今日書きたかったのは、ネットで中国が変わらざるを得ない状況になっているということ。そして、変えようとしている人たちがいる、ということだ。
 1989年の天安門事件以来、民主化運動が下火になっているかというと、そうではない。あの「08憲章」はネットで公開されて大きな反響を呼んだ。そして北京の弁護士会では、やはりネットを使った民主的な運営推進の運動が展開された。
 当局は大人数のネット警察を動員して、ネット上に反体制的発言が出ていないか監視をしている。しかし、もうそんなことで抑えられない事態になっている。そして嬉しく思うのは、そのネットを使ったりしながら、ある意味で身の危険を冒しても、国をいい方向に持ってゆこうとする人たちがいるということだ。
 この環境保護活動家の楊さんにしても、経済発展優先の政策を推進する政府当局にとっては、煙たい存在であり、活動資金は公的機関からは出ない。一般企業からの支援で活動が成り立っている。
 民主化の問題では、趙紫陽がその代表的なさきがけだったに違いない。彼の言葉をここへ;
「政治改革については、自分の考えも変化してきた。最初はこんなに大きく、人口も多いし、教育レベルも低い。問題が複雑だから、共産党の指導がなければ、多党制では混乱すると思っていた。まず、貧困問題を解決すべきだと考えていた。その後、経済改革は、政治改革と同時にやらないとダメで、民主的な監督をしなければ、腐敗問題が解決できないと思うようになった。民主組織が独自に監督すべきで、党がすべてをコントロールする権利を放棄し、弱めなければだめだと思った」。こう発言した趙紫陽は、軟禁状態の中でこの世を去った。