天天日記

中国好きのまっちゃんで、書いていたはてなダイアリーを引き継いでいます。

現役引退

 今日、団塊の世代に属する先輩から、「還暦を向かえたゆえ今後は自分の時間を楽しむべく、今の会社を退職する」とのメールを頂いた。これからどうするかは触れられていなかった。とにかく引退ということだ。ずっと以前に退職された先輩は、旅行三昧の生活をされている。中国なども「日本のルーツだから」とて十数回も行かれた由。今頃は20回を越しているかも。
 年金で十分暮らせる人たちは、結構このように「引退」される人が多い。それはそれで、有意義な時間を過ごせるのはいいことだろう。自分は「生涯現役」を標榜しているも。しかしこれは簡単なことではないと、今更ながら思う。以前にも思った。何が難しいか?
 周りが年寄り扱いする。これが一番難しい点だろう。現役で有り続けるには、自分が納得できる活動でなくてはならない。少しばかりの収入のために、不本意な仕事を続けても「現役」継続の意味は無い。そしてその活動が社会に受け入れられるものでなくては、あまり意味が無い。
 ところで、中国の政治家はなかなか本当の引退をしない。失脚して静かになることはあっても、虎視眈々と復活のチャンスを狙う。江沢民がどうもそのような気配を見せているらしい。別に誰でもいい。あの中国をしっかりリードできる人物であれば年齢も関係ない。しかし、中国にあっては年配を敬う文化がまだ根強く、「年配」というだけで意見がいれられることもある。年食ってからの毛沢東が人民を不幸な目にあわせたように、正しい判断ができないような年の取り方をしたら、駄目だ。
 年寄りがそれほど大切にされない日本にあっては、年寄り自身がしっかりしていなくては、年寄り扱いされる。世の中を相手にしないで、独り楽しむなら何も気にしなくていいけど。納得できる現役を続けるには、気力、体力、知力が必要だ。これがあれば、十分な経験に下支えされて、これほど強いものはないのではなかろうか。なので、中国でも日本においても、復活をねらう老政治家は、そこのところをよくわきまえるべきだ。